コラム3 「ブルー・スター」のコード進行

初版 2023/02/28 06:44

改訂 2023/02/28 06:44

「ブルー・スター」の3つのコード進行

 「ウォーク・ドント・ラン'64」に収録されていた「ブルー・スター」、この曲は、ギター・インスト系のバンドもよく取り上げる曲だが、興味深いのはコード進行の違い。
メロディ部に入ってからの4小節だけを比較してみる。KEYは何れもA。

  1. 寺内タケシ  A  F#m   Bm E7
  2. シャドウズ  A  Cdim Bm E7
  3. ベンチャーズ A  G#7    Bm E7
  •  一番ベタなのが寺内タケシ盤で、演奏もムード満点。
  • ベンチャーズ盤は、ベースがA音からG#音に下がり、そのG#コードの7度音程としてメロのF#を捉える構造。
  • シャドウズ盤は最もテンポが速く、湿気が少なめ。2小節目はベースの音をルートと考えてのコード。
  • ちなみに、ベンチャーズのG#7とシャドウズのCdimは、コード・ネームはまるで違うが、実は構成音はかなり近い
    G#7   ⇒ G# , C  , D# , F#
    Cdim ⇒   C  , D# , F# ,  A

楽譜だけでは判りづらいかもしれないので、比較音源を作ってみたのがこれ。

https://www.youtube.com/watch?v=jQf_7v_oaoE

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https://www.youtube.com/watch?v=jQf_7v_oaoE

  • オリジナルのヴィクター・ヤング盤(KEYはD)はシャドウズに近いが、ベースは最初の3小節間はD音の引き延ばし。

 加えて、是非ともコメントしておきたいのが、ベンチャーズ盤の2度目の転調の巧さ。

https://www.youtube.com/watch?v=Mx8sFsQnxTU

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https://www.youtube.com/watch?v=Mx8sFsQnxTU



このセッションでスティール・ギターを弾いた Sneaky Pete Kleinowによるものだろう。
途中から登場するシンセのようなサウンドも、このSneaky考案のエフェクターによるものらしい。

国内盤アナログ・レコード(1950年代〜1960年代〜1970年頃)のデータ・ベース(リスト)を作成しています。
(国内盤レコードDB)
ジャンルはオール・ジャンルで、フォーマットはExcel ファイル(xlsx)です。
現在仮開示しているのは、
日本グラモフォン
東芝
日蓄工業
日本ウエストミンスター
日本ディスク(1950年代)
日本マーキュリー(1950年代)
ユニバーサル・レコード(1950年代)
日本コロムビア
キング・レコード
です。

今後、随時追加していく予定ですが、時間はかかります。

ダウンロードして自由に使って頂いて結構ですが、同時に開示している説明ファイル(ワード文書 or リッチ・テキスト)を
よくお読みになってください。また、現段階ではあくまでも仮開示であり、完成形ではないことにもご留意ください。

https://1drv.ms/u/s!ApINowI3ybkacrP3M_GV7wSe6j0?e=67lDy2

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