コラム2　LIBERTYレーベルの「LONG PLAYING」

LIBERTYの標準レーベル

LIBERTYレーベルには、通常「LONG PLAYING」の表記はない。
（ODEONレーベルは、1965年末頃までは表記されているのが標準）
画像は「ダンス・パーティ」（SLBY-1043：1963年3月新譜）の初版と思われる盤のレーベルで
プレス・マークは「Ａ３」（1963年1月プレス）。
「LONG PLAYING」はない。

が、数多くのレコードに接していると、時折「LONG PLAYING」付きの盤に出くわす。

LONG PLAYING付きのレーベル

上の画像は、同じ「ダンス・パーテイ」の追加プレスで、
プレス・マークは「Ｄ４」（1964年4月プレス）

こちらは「マッシュ・ポテト・タイム」（LBY-1026：1962年10月10日臨発）の追加プレス盤で、
プレス・マークは「Ｃ４」（1964年3月プレス）

これは「サーフィン」（LP-7054：1964年5月新譜：発売日は64.04.05 or 64.04.15）
の初版レーベルで、プレス・マークは「Ｃ４」（1964年3月プレス）

この「LONG PLAYING」付きは他のアイテムでも確認出来るが、見つかるのは「サーフィン」以前に
発売されたものばかりだ。

「プレス・マーク」との関係性

「LONG PLAYING」付きレーベルは、プレス・マーク「Ｃ４」と「Ｄ４」に集中しているようだ。
一部で、『LIBERTYレーベルの最初期に付いていた』とする記事を見かけたことがあるが、それは誤り。
「サーフィン」（LP-7054）に数多くみられるようだが、これは「Ｃ４」（1964年4月）が
初版分のプレス時期に該当しているからで、プレス枚数が多かったからだろう。
中には、Ａ面は「LONG PLAYING」なし、Ｂ面はありといった盤もある。

推測

こういったことから考えて、LIBERTYの「LONG PLAYING」は計画的に表記されたものと言うよりも、
短期間のみ偶発的に出現したもののように見える。
考えつくのは「間違って付けちゃった」ということだが、もちろん推測に過ぎない。