JLP_88.ベンチャーズ・オン・ステージ'74（THE VENTURES ON STAGE '74）

ジャケット（帯なし／帯付）
タイトル，レーベル，品番，発売日，初版ｱﾙﾌｧﾍﾞｯﾄ，定価，初版PM

1. ベンチャーズ・オン・ステージ'74　
   　　　東芝EMI　Liberty　LLS-67004/05　1974.10.05　(-) ¥4,000　4-9　　

　　※発売日は、総目録1975年版による。
　　　このアルバムからの３アイテムは、（Ｈ）から（Ｉ）への移行直前だったからか、
　　　アルファベットが無表記となっている。

総目録掲載期間

1975年版〜1976/77年版。

裏ジャケット

内ジャケット

添付のブックレット

レーベル

ソング・オーダー

Side-A

1. プロローグ〜ワイルドでいこう（Prologue-Born To Be Wild）<M.Bonfire>
2. ラ・バンバ（La Bamba）<Arr.Wilson-Bogle-Edwards-Taylor>
3. ブルー・シャトー（Blue Chateau）<T.Inoue>
4. テルスター（Telstar）<Meek>
5. 逃亡者（Fugitive）<L.Josie>
6. 涙のギター（Sentimental Guitar）<K.Sugiyama>
7. パイド・パイパー（Pied Piper）<Kornfeld-Duboff>
   　（ヴォーカル：ドン・ウィルソン）
8. メドレー：京都の恋〜黒くぬれ
   　（Kyoto Doll）<Wilson-Bogle-McGee-Taylor-Durrill>
   　（Paint It Black）<M.Jagger-K.Richards>

SIde-B

1. カーペンターズ・メドレー：愛は夢の中に〜遙かなる影〜スーパー・スター
   　（I.Won't Last A Day Without You）<P.Williams-R.Nichols>
   　（(They Long To Be) Close To You）<H.David-B.Bacharach>
   　（Superstar）<L.Russell-B.Bramlett>
   　（ヴォーカル：リーシャ）
2. 今日から又わたし（Alone Again Today）<Yuka Matsushima-B.Bogle>
   　（ヴォーカル：リーシャ）
3. メドレー：イフ〜ユー・アー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ
   　（If）<David Gates>
   　（You Are The Sunshine Of My Life）<S.Wonder>
   　（ヴォーカル：リーシャ）
4. ロング・トレイン・ラニン（Long Train Runnin'）<Tom Johnston>
   　（ヴォーカル：リーシャ）
5. さすらいのギター（Manchurian Beat）<J.A.Schatrow,Arr by The Ventures>
6. ベンチャーズ・メドレー：ウォーク・ドント・ラン〜パーフィディア〜木の葉の子守歌
   　（Waik Don't Run）<J.Smith>
   　（Perfidia）<A.Dominguez-M.Leeds>
   　（Lullaby Of The Leaves）<Petkere-Young>
7. 日本のヒット・メドレー：雨の御堂筋〜京都慕情〜二人の銀座
   　（Stranger In Mi-Do-O-Su-Ji）<Wilson-Bogle-McGee-Taylor-Durrill>
   　（Reflections In A Palace Lake）<Wilson-McGee-Taylor-Durrill>
   　（Ginza Lights）<Wilson-Bogle-Edwards-Taylor>
8. ワイプ・アウト（Wipe Out）<The Surfaris>

Side-C

1. 10番街の殺人（Slaughter On 10th Avenue）<Richard-Rodgers>
2. ホエン・ユー・ウォーク・ザ・ルーム（When You Walk In Th Room）<J.DeShannon>
3. クラシカル・ガス（Classical Gas）<M.Williams>
4. ダイアモンド・ヘッド（Diamond Head）<D.Hamilton>
5. アパッチ（Apache）<J.Lordon>
6. 朝日のあたる家（House Of The Rising Sun）<A.Price>
7. ジャンバラヤ（Jambalaya）<H.Williams>
   　（ヴォーカル：ドン・ウィルソン）
8. 悲しき荒野（Samovar）<David Greer>
9. バンド・オン・ザ・ラン（Band On The Run）<P.McCartney>
   　（ヴォーカル：リーシャ）

SIde-D

1. リーシャ紹介（Intro.To Leisha）
2. 恋の朝焼け（Morning Glow）<Yuka Matsushima-D.Wilson>
   　（ヴォーカル：リーシャ）
3. 行かないで（If You Go Away）<Jacques Brel-Rod McKuen>
   　（ヴォーカル：リーシャ）
4. ベンチャーズ・メンバー紹介（Intro.To The Ventures）
5. パイプライン（Pipeline）<B.Spickard-B.Carman>
6. キャラバン（Caravan）<Ellington-Mills-Tizol>

ＵＳ盤

なし。

コメント

　1974年7月17日川越市民会館でのライブ盤で、コンサートの全容をほぼ収録しているようで、
収録時間も 27'49"/29'28"/28'10"/33'06"と長く、音楽のみを収めたものとは違って
ライブらしい楽しさに満ちている。メンバー紹介などもユーモラスで面白い。

　メンバーは、ノーキー・エドワーズ，ボブ・ボーグル，ドン・ウィルソン，ジョー・バリル
加えてデイヴ・カー（キーポード，シンセ）、リーシャ（ヴォーカル）。

　キーボードの参加は1968年のサンディー・リーなどもあったが、デイヴ・カーの場合は、
既にレコーディングに参加していたり、アレンジを担当したりとベンチャーズとの関わりも深く
サウンドに深みや奥行きを与えている。「テルスター」でソロをとるのは当然としても、
「朝日のあたる家」が通常より尺を伸ばしたプレイになっているのも、彼のキーボード・プレイが
あったからこそだろう。
　デイブ・カーは1960年代にイギリスのバンド「フォーチュンズ」に参加しており、日本でも
「（ユーヴ）ゴット・ユア・トラブル」（London : HIT-526 : 1965.09.20発売）をはじめ、
5枚のシングルが発売されていた。

　リーシャは、「恋の朝焼け/今日から又わたし」（Liberty : LLR-10585 ）のシングルが
1974年8月5日に発売されており、レコード発売としてはこのライヴ盤よりも早いが、
ライヴ録音時点（1974.07.17）ではまだ出ておらず、ライヴで初登場となった。
オリジナル曲が２曲提供されていたり（ボブとドンの作）、このレコードでも
２つのメドレーを含めて７曲もの歌唱機会が与えられているなど、かなりの本気度で
プッシュされていたことがわかる。

　「イフ」はブレッドがオリジナルだが、数多くのアーティストによってカバーされた。
作者はブレッドに在籍していたデヴィッド・ゲイツだが、彼はベンチャーズのアルバム
「ダンス・パーティ」（JLP_6 : SLBY-1043 : 1963年3月新譜）の収録曲の作者としても
クレジットされており、おそらくギターも弾いているのではないか思われる。
「サンシャイン・オブ・マイ・ライフ」はスティービー・ワンダー、
「ロング・トレイン・ラニン」はドゥービー・ブラザーズ、
「バンド・オン・ザ・ラン」はポール・マッカートニー＆ウイングス
「行かないで」はジャック・ブレルの名作。

「悲しき荒野」はシングルとして日本のみでリリースされていたもの
（JSg_78 : LLR-10553 1974.06.20）。

　ここではＰＡシステムも使われているようで（この年から？）、ジョーのドラムス
（パーツが多く、メル・テイラーとはかなり違う）など、ディレイのようなサウンドも
聞かれる（キャラバン）

　レコーディングは16チャンネルで録られたようで、各楽器やドラムスのパーツにも
よくマイクが当たっている。リズム・ギター（ジャズマスター）の音色が大変クリア。