2020年代に思う。
初版 2020/01/03 23:55
早くも西暦では2020年代へと突入した今年。
お気に入りのこのソリドのポルシェのミニカーを見ても、自らの嗜好性が1970年代や精々1980年代末期で止まっている気がしてならない。
だって、このソリドの73カレラRSのダックテールスポイラーの形状とか、タイトなスポーツカー感覚等、今見ても最高にクールに思えて仕方がないからだ。
それに比べて最近のポルシェ911には全く興味が湧かない自分が居るのも事実。
何時までも古い物にばかり捕らわれていてはいけないと心では思う物の、心惹かれる物はどうしても古い物ばかり(^_^;)。
何故だろう?
色んな物が昔の栄光を引き摺る様に、見た目形だけは往年の物を踏襲した形で今も販売されている。
でも、何かが違うのだと思うからこそ、今の物が魅力的に写らないのだ。
それは何か?
ずっと自問自答して、やっと一つの答えに行き着いた。
今の物はどれも「デカ過ぎる」のだ。
ポルシェにしろ、ミニにしろフィアットにしろ、コンセプトは往年の物を踏襲しているつもりみたいだが、どれもこれもデカくなり過ぎて元祖に有った「凝縮されたメカニズム」の魅力に欠けるのだ。
大体私はクルマもバイクも小さな物が好きなので、余計にそう感じるのかもしれない。
ポルシェも964や百歩譲って993迄はコンパクトでタイトなスポーツカーのイメージが有った。
所が今のポルシェはどうだ?
肥大化し過ぎてあれでは初代911のタイト感等皆無に等しい。
ミニだってBMWミニになってからの、クロカン仕様のSUVなんて、ミニじゃない。
あれでは「デカ」だ。
フィアットもそうだ。
初代チンクから二代目チンクにモデルチェンジした時には、「これはこれで有り」と思えた。
所が今のチンクなんて、普通自動車の大きさ位にデカい。
何で初代の物がコンパクトなタイトな感覚がウケた物をああまでデカくする必要が有るのか?
肥大化するのはオッサン化する己の身体だけで十分だ(笑)。
モンキーだってそうだ。
生まれ変わったモンキーは、「ゴリラ」と名乗るべきだった。
先代迄のモンキーの様に、ハンドルも折り畳めず、車載する事を考慮していないモンキー等はモンキーにあらず。
ロングツーリング用の新生ゴリラとして売り出せば、まだ私は受け入れたと思う。
クルマやバイクが肥大化するのは時代の流れなのか?
いや、そうじゃないだろう。
ここらで私が心から「欲しい!」と思う、凝縮されたメカニズムを持つコンパクトな名車が生まれて欲しい。
今の技術でコンパクトでタイトな感覚を持つクルマやバイクの名車が生まれて来てくれたなら、何時までも過去の名車に拘ってばかりいなくても済む筈なのだから。
ミニカーやバイクのミニチュアを見ながら、2020年代に入って早々心から願う私でした。
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