ベニテングタケ
ラオス 1985年
Wikipediaより引用
学名: Amanita muscaria
ハラタケ目テングタケ科のキノコ。毒キノコとして有名だが、実は毒性はさほど強くない。主な毒成分はイボテン酸、ムッシモール、ムスカリンなど。食べてから20-30分で瞳孔は開いて眩しくなり、弱い酒酔い状態となる。食べすぎると腹痛、嘔吐、下痢を起こす。中毒症状による死亡例は非常にまれで、北米では2件報告されているのみである。ヨーロッパでのベニテングの致死量は、生の状態で5キログラムと推定されている。
傘は深紅色で直径8-20cm、つぼが崩れてできた白色のイボがある。柄は白色で高さ5 - 20センチ・メートル、ささくれがあり、つばが付いている。根元は球根状にふくらんでいる。
主に、高原のシラカバやマツ林に生育し、針葉樹と広葉樹の双方に外菌根を形成する菌根菌である。北半球の温暖地域から寒冷地域に分布する。日本では夏から秋にかけて、白樺、ダケカンバ、コメツガ、トウヒなどに発生し、分布の中心は北国や標高の高い地域であり、南日本ではほとんど見かけない。