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Dahlem, Franz (フランツ・ダーレム)
ドイツ民主共和国 1983年
(1892-1981)
フランツ・ダーレムは、ドイツの政治家で、ドイツ共産党(KPD)および東ドイツの支配政党であるドイツ社会主義統一党(SED)の高官として知られています。彼はフランス・ロレーヌ地方の労働者階級のカトリック家庭に生まれました。1913年にドイツ社会民主党(SPD)に加入し、第一次世界大戦中には兵士として従軍しましたが、戦争に反対の立場を取りました 。
1917年にSPDを離れ、独立社会民主党(USPD)に参加し、1919年からUSPD中央委員会のメンバーとなりました。1920年にはドイツ共産党(KPD)に加入し、1929年にはKPDの政治局のメンバーとなりました。また、1920年から1924年までプロイセン州議会の議員を務め、1928年から1933年までライヒスターク(国会)の議員を務めました。
ナチスが1933年に政権を掌握すると、ダーレムはフランスに逃れ、共産党の亡命指導部の一員となりました。スペイン内戦では国際旅団の政治委員長を務め、フランスに戻った後はヴィシー政権により収容所に収容されました。その後、ゲシュタポに引き渡され、1945年までマウトハウゼン強制収容所に収容されました。
第二次世界大戦後、ダーレムは東ドイツに戻り、SEDの高官として活動しましたが、1953年にはヴァルター・ウルブリヒトとの権力争いに敗れて追放されました。