「スペイン内戦 国際旅団 THE INTERNATIONAL BRIGADES IN SPAIN 1936-39」(Osprey Men at Arms/KEN BRADLEY著)

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スペイン内戦は、1936年から1939年まで、反ファシズムのアサーニャ率いる左派の人民戦線政府と、ファシストであるフランコ率いる右派の反乱軍が争った内戦でした。

ファシズム陣営のフランコ側にはドイツとイタリアが付き、正規軍を義勇兵に偽装して支援に送り込み、スペインの戦場を新兵器の実験場として活用。
一方、反ファシズムの人民戦線側をソ連が公式に支援、戦闘機や戦車と多くの兵を送り込み、さらにリベラリストや共産主義者の欧米の文化人や知識人らも反ファシズムの観点から義勇兵として人民戦線に参戦、、、スペイン内戦はあたかも第二次大戦の前哨戦の様相を呈したのでした。

この欧米の義勇兵はのべ60,000人にも及び、「国際旅団」という義勇兵軍団を組織化して、おおむね出身国ごとに、英国人🇬🇧はブリティッシュ大隊、米国人🇺🇸はリンカーン大隊やワシントン大隊、フランス人🇫🇷はパリ・コミューン大隊、イタリア人🇮🇹はガリバルディ大隊など、それぞれの由来ある名前を冠した多くの大隊が編成されました。

著名人も多く参加しており、あのヘミングウェイなども義勇兵として国際旅団に参加しています。

その国際旅団の歴史、編成、戦歴、そして国際旅団の各部隊の服装を多彩なイラストで紹介する、いかにもオスプレイ社らしい資料本。

なかでも、やはり見どころは各国人のコスチュームを紹介するイラストです。正規軍ではないため、みな自由な服装をしており、それが逆に興味深いですね。

なお、この国際旅団の義勇兵60,000人のうち終戦までに10,000人が命を落とし、祖国から遠く離れたスペインの土となりました。。。

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    オマハルゲ

    about 2 hours ago - 編集済み

    スペイン内戦時の戦車に興味があります。逆に言うとそれしか興味ないw
    スペインと言えばベルデハ・・・は有名ですがそうじゃなくて「トゥルビア」「トゥルビア・ナバル」「豆戦車サドゥルニ・デ・ノヤ」、果てはこいつ幻の「バルバストロ戦車」、大いにそそられます。

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      T. S

      about 1 hour ago

      ほほー、そんな世界があったとは。
      T-26vs1号戦車だけかと思ってました。

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      オマハルゲ

      25 minutes ago

      自分もそう思ってました。
      反乱軍が力を誇示するためトラクターを改造して試作したペラペラ装甲の「バルバストロ」という戦車(武装は機銃のみ)などという戦車をでっち上げた(画像は二枚のみ現存)というのを知り、「まだまだ知らないことが多いなぁ」としみじみ思った次第です。

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