司政官

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地球人類が外宇宙への進出を推し進めている遥かな未来。当初、新植民地の獲得と統治は連邦軍とその軍政によって行われていたが、やがてその行政、運営の使命は技術面、心理面において徹底的に訓練された行政専門家―司政官たちの手によって遂行されるようになっていった。
このゲームは、眉村卓氏の連作小説「司政官シリーズ」を下敷きに植民惑星経営を行う多人数戦略級ゲームです。各プレイヤーは司政官、植民者、原住民、連邦直轄事業団―連邦軍、の各勢力を動かしてゲームを行います。

これは小説「司政官シリーズ」に範を取ったゲームですが、舞台となる惑星は小説に登場するものではないゲーム独自の惑星です。
司政官は植民惑星の統治において絶対的な権力を与えられていますが、それはあくまで連邦政府から付与されたもので惑星上には権力基盤を持ちません。原住民はもとより植民者にとっても知ったこっちゃない話なのです。そんな状況で、司政官は利権のぶつかり合う他の三勢力の調整役として奮闘します。これは司政官の苦労を味わうためのゲームなのです。司政官以外の三勢力は開発・開拓型のゲームとしては一般的なプレイをします。司政官だけまったくプレイが違うのです。司政官プレイヤーが楽しいかどうかは小説が好きかどうかにもよるかもしれません。
植民の初期、中期、爛熟期をそれぞれ扱った8~11ターンのシナリオ3本と、全60ターンのキャンペーンがあります。各勢力間の軋轢が大きくなり始める中期シナリオがプレイしやすいでしょうか。
難易度の表示はツクダホビーのシミュレーションゲーム中で最高のⅧ。『航空母艦』や『撃墜王』よりも上です。個別のルールはそれほど難しくもないのですが、4人のプレイヤー全員やるべきことが違うので全体のルール把握は大変です(若干のルール抜けもあります)。それよりもマップの印刷色がプレイ意欲を2割下げ、ダントツで見づらいコマが更に6割下げてきます。今後もう一度プレイするかと言われると...

#眉村卓 #司政官

ターンスケール: 1ターン=0.5ロゼ年
マップスケール: エリア制
ユニットスケール: 様々

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