BUG-EYED MONSTERS

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ニューハンプシャー州、フリーダムの小さな町のある静かな冬の夜、その静けさを破った雷鳴の轟きもすぐ雪に包まれた。奴らはやって来た。
音を出さない重力ソリに乗り、レイザーとスタナーを構え、予感にわずかに涎を流しながら、奴らは森を抜けて滑走する。奴らは最初の目標:町の北側の森にひっそりと建っている羽目板張りの家を選ぶ。奴らは攻撃する。レイザーとスタナーの音はすぐに恐怖と怒りの叫びで満たされる。激しく欲情した奴らは、一人の人間が車に行きつき、異星人の脅威に対して小さな町の市民の目を覚まそうと走り去ったのに気が付かない。
醜く、涎をたらした、虫の目の怪物! 奴らはアメリカの片田舎の町に着陸し、女性たちを連れ去るのだ。

他のメーカーでは企画で撥ねられるような一風変わったゲームの多いWest End社ですが、これもまたとびきり変わっています。1950年代のB級映画、あるいは60年代のテレビ特撮ドラマを彷彿させるゲームです。地球人女性を攫おうとアメリカの田舎町に着陸したBEMと、自分たちの町を守ろうと奮闘する住民たちとの戦いです。BEMは異星文明の強力な武器を持っていますが、人数は少ないので住民の準備が整ったら勝ち目がありません。眠っている住民を起こさないように町はずれに着陸して慎重に攻めるか、住宅の多い場所に着陸して一気に攻略するか、BEMには初手から大きな選択を迫られます。住民側はBEMの行動次第なので、最悪の場合誰も気付かないまま朝には町から人が消えていたということもあり得ます。ルールは簡単ですが、考えることは多い好ゲームです。
1952年の大統領選挙期間に共和党候補のアイゼンハワーがBEMに襲われるというオマケシナリオも入っています。

国際通信社が「RPGamer誌」Vol.4の付録ゲームとして2004年12月に再発売しています。

#異星人 #アイゼンハワー

ターンスケール: 1ターン=映画やマンガの1シーン
マップスケール: 不明(1ヘクス=20~50メートルほどか?)
ユニットスケール: 1コマ=1人

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