- 3Sin Boardgame Museum
- 18F 特設展: 飛行機のゲーム、飛行機の戦い
- ブルーマックス The Blue Max
ブルーマックス The Blue Max
『ブルーマックス』は、第一次世界大戦において西部戦線の上空で繰り広げられた航空戦を扱う戦術級シミュレーションゲームである。プレイヤーはソッピース・キャメルやフォッカーDrⅠなどの名機を操るパイロットになって、敵機と格闘戦を演じたり、写真偵察・爆撃などの重要なミッションを実行したりするのである。
このゲームはアメリカの3W社の「Aces High」シリーズから『Aces High』と『The Blue Max』とを1つのパッケージにしてホビージャパン社が日本オリジナル版として発売したものです。マップのグラフィックにはわざわざ製作したディオラマ写真を使うという気合いの入り様でした(マップの長辺方向はシームレスに繋がります)。当然ルールの構成も見直され、データカードの表示も変更されています。
システムルールは『Air Force』(Avalon Hill / Battle Line)を応用したもので、プロット式の同時移動ながら「エース移動」など熟練搭乗員に有利になる方式も採用しています。ルール量はやや多めだが、他の空戦ゲームの経験者なら問題なくプレイできるでしょう。
シナリオはヒストリカルなものを中心に34本と、キャンペーンゲームがあります。中には両軍とも10機近くが登場する多人数向けのものもあります。登場機種は圧巻の109機種。WWⅠ空戦ゲームの決定版と言ってもいいでしょう。
発売1年前の「タクティクス誌」9号から関連の連載を開始するなど力は入っていたのですが、セールスは伸びなかったらしく、「Aces High」シリーズには『American Aces』という続編(三部作の3)もあったのですがそちらの日本版は発売されることがありませんでした。
21世紀になってホビージャパンは正方形ボックスで同じ『ブルーマックス』という名称のWWⅠ空戦ゲームを発売していますが、本作とは関係がありません。(GDW社『Blue Max』(theがない)のライセンス版です。)
#レッドバロン #航空戦闘
ターンスケール: 1ターン=10秒
マップスケール: 1ヘクス=300フィート(約100メートル)、1高度=50フィート
ユニットスケール: 1コマ=1機