航空母艦
このゲームは、太平洋における空母同士の戦闘を詳細にシミュレートしたものです。プレイヤーは空母機動部隊の司令官となり、実戦と同様の試練にさらされます。少ない情報からの正確かつ的確な判断、注意深く先を読む能力そして失敗を恐れぬ敢闘精神がプレイヤーを勝利へ導きます。
ツクダホビー最大級のやらかしゲームです。全面海のフルマップ2枚(ソロモン諸島用のオーバーレイ付き)、コマ数2000個以上、その他諸々のコンポーネントで定価4800円という超良心的価格設定でした。
フネ屋の河瀬宏とヒコーキ屋の滝村憲が詳細かつ精密な空母戦のシミュレーションを目指して制作したゲームですが、残念ながら精密ではあっても正確な空母戦には(それらしくも)なりませんでした。「木を見て森を見ず」というやつです。
ダブルブラインド制だとコールの時に索敵した場所=自分のいる場所がばれる事を嫌ってダミーマーカー制を採用していますが、マップ上と編成表をダミーマーカーが埋め尽くし、これだけの数のダミーマーカーが入っていても足りなくなります。自分の部隊がどこにいるかもわからなくなるため記録用紙を併用する始末です。大抵は両軍が接触する前にプレイ時間が切れます。エポック社の『日本機動部隊』があまりに寂しいので、空母戦の「決定版」を求めて買った結果がこれでした。
一応マルチシナリオ制で、戦闘ボードのみのシナリオが5本、総合シナリオが8本用意されています。戦闘ボードだけのシナリオならプレイは可能ですが、面白いかどうかはまた別の問題です。
#菊水作戦 #マリアナ沖海戦
ターンスケール: 1ターン=10分(戦闘ボードの1ラウンド=10~15秒)
マップスケール: 1ヘクス=12㎞(索敵)、800メートル(戦闘)
ユニットスケール: 艦船1隻、航空機1機単位