磁硫鉄鉱の鉱脈標本を作る 2020-10-02
初版 2020/10/02 22:23
磁硫鉄鉱にガラス板を張り付ける事で、割った時の新鮮な状態を保つ事が出来た。これだけでも、構造がはっきり解るようになる。ただの磁硫鉄鉱の塊だとしか思っていなかったが、こうする事により、意外な構造が見えてくる。
それなら、鉱脈全体の物を作れば、さらに面白いだろうと考えるのが変人の常。そこで、河守鉱山と富国鉱山で、その様な石を探してみた。磁硫鉄鉱なんか、何処にでもあって、直ぐに汚くなる石。大きな石や數が有ってもどうしようもない、コレクターには嫌われ物の石の一つ。最悪は白鉄鉱だけど。そんな石を愛する変人は、この僕位でしょうか。どちらも、長く付き合っていると、なんか愛おしい気がしてきます。
河守鉱山の黄銅鉱(白く筋状の部分)と、磁硫鉄鉱(少し褐色味を帯びた部分)の鉱石。右側に母岩が付いている。
左に繊維状の滑石のある磁硫鉄鉱脈。河守鉱山。
富国鉱山の鉱脈標本。母岩は、グライゼン化した砂岩と言う事になって居る、らしい。確かに珪化した形跡は有る。
富国鉱山の鉱石。おそらくは明治時代に採掘されたもの。銅、鉛の含有が無く放置されたもの。構造もなかなか面白そう。
今回は、こんな石を集めてきた。おそらくは、ここの、この様な標本を作ったのは、僕が初めてだろうと思う。もちろん、今日の写真は、ただ切断しただけのもの。これを研磨して、詳細な構造を浮き上がらさせ、さらに保存のためにガラス板を張り付けておこうと思う。
河守鉱山は道に落ちていた物を拾い、富国鉱山では、河原の転石を拾いました。
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