珪化帯標本の制作

初版 2020/09/25 23:01

改訂 2020/09/25 23:04

私のIDは、「silicified zone 珪化帯」です。珪化帯は、鉱床にとって、とても魅力的な物です。山師にとって、珪化帯は、鉱脈を探すのに、最も大きな手掛かりともなります。それは、鉱脈の色々な情報を持っているからに他ありません。

 珪化帯から、その鉱脈の情報を、一つでも多く取り出す。そんな標本作りを心掛けています。

 珪化帯は、本鉱脈よりも先に出来るもの。それは本脈よりも、高温、高圧で、浸透性の高い熱水と蒸気、よって「先走り」と名付けました。先走りが、どんな振る舞いをするか、それが観たいのです。


 先走りの珪化帯が出来ると、いよいよ先走りの作った道に、本脈の貫入が始まります。


 今日の作業の説明

 まず石を半分に切ります。もちろん、切る方向は十分に吟味してから切ります。白い部分が本脈で、灰黒色の部分が珪化帯です。鉱脈は、ほぼ左右対称ですから、このように並べると、鉱脈の状態が現出します。


 近いうちに、これを磨き上げて、コレクションの仲間に入れる予定です。




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