OST/ロボット・ドリームズ　-アルフォンソ・デ・ヴィラジョンガ(2025)

配信で聴いていた「ロボットドリームズ(2023)」のサントラが先月末(2025年1月)に世界で初めて、日本盤としてリリースされました！　喜ばしい！

日本は世界規模でもフィジカルな盤を大切に残してる国なのだと改めて実感するニュースです。ビニール・レコードにしても日本の盤質は誇らしいクオリティを残す数少ない国だと工場レポートするニュースを見た記憶があります。

自分が配信に置いてきぼり食らったと思い始めたのは「カールじいさんの空飛ぶ家(2009)」の当初CDリリース無しの報を聴いた時だから、もう15年くらい前の話…。

映画も音楽も映画館に行ったり、ショップに足を運んだり、いろんな周辺を五感で愉しむからこそと思っているのでデータだけ吸い込むような鑑賞は、どうも性に合いません。
正確には別モノだと思って使い分けています。
配信には配信の別の良さがあると思います。
それだけに満足して五感の他を棄てられる人たちが、ある種うらやましいです。そして同時に残念でもある。

さて！「ロボットドリームズ」！
♪あの9月を覚えているかい？と言う訳で、やっぱり想い出を大切にする映画だと思うのです。そんな映画のテイストを理解したCD制作スタッフのこれでもか！のデザイン仕事に、手触りや〝パッケージされた音楽〟を意識した玉手箱な仕上がり！　素晴らしいです。

今回のCD化では配信で入っていない「セプテンバー」をボーナストラックにした、痒いところに手が届く仕様。

…なのですが、実は最初の鑑賞の時から何故か自分はラスカルさんの愛聴曲「ハッピー」に涙して、同じくらいこの映画には必要だと思ってる楽曲なので、少し歯痒い（笑）

でも、そこもフォローしてくれているのがライナーノーツ。きちんとラスカルさんが聴いてる曲目で彼の音楽の趣味も解説してくれてます。いまや曲を試聴するだけなら配信でいけることも多い訳です。ライナー片手に曲目を渡り歩けるガイドありがたし！