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カラーチェンジガーネット(ベキリィ産)0.272ct
この石はカラーチェンジガーネットに精通された方だと"ベキリィブルー"とは言えないかと思います。ですがかなり青の主張は強いかと思っています。 カラーチェンジも良いですが、カットが若干ですが歪んでおり、微妙にシンメトリーがとれていません。気にはならない程度だとは思います。 鉱物名:ガーネット 宝石名:カラーチェンジガーネット"ベキリィブルー" 組成:(Mg,Mn)3Al2(SiO4)3 重量:0.272ct 産地:Ambahatany, Colour-changing Garnet Mining Field, Ambahia, Bekily, Androy, Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2017年shm
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カラーチェンジガーネット(ベキリィブルー)0.348ct
多分、この辺りが"ベキリィブルー"の色だと思っています。 パイラルスパイト系列、パイロープガーネットとスペサルティンガーネットの固溶体。 カラーチェンジはかなり良いです。 これだけ青を主張しておりますが、鑑別書表記は"青緑色"。多分、然るべきラボであれば"青色"と出ることはないでしょう。 鉱物名:ガーネット 宝石名:カラーチェンジガーネット"ベキリィブルー" 組成:(Mg,Mn)3Al2(SiO4)3 重量:0.348ct 産地:Ambahatany, Colour-changing Garnet Mining Field, Ambahia, Bekily, Androy, Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2018年shm
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アンデシン-ラブラドライト0.514ct(ベキリィ産)
アンデシン-ラブラドライトは、プラジオクレース(斜長石)アンデシンとラブラドライトの層状構造(ラメラ)が成すシラー(厳密には"ラブラドレッセンス"といいます)のある宝石です。 ムーンストーンのシラーや、ペリステライトのペリステリズムと異なり、アンデシン-ラブラドライトのラブラドレッセンスはオレンジや黄色の光彩が見られ、人気が高く、時にムーンストーンに迫る価格で販売されることがあります。 この石はラウンドブリリアントカットなのですが、カットが甘く、新円ではないです。それだけ残念。 実はとあるジェモロジストの方と、この宝石及びペリステライトの光彩の呼称で話をしまして、私は「長石の中でもムーンストーンが別格なのだから、"シラー"を用いて良いのはムーンストーンだけじゃないか、他の2種の石の光彩にも"ペリステリズム"、"ラブラドレッセンス"という明確な呼称があるわけだから。」と申し上げたのですが、その方曰く「シラーという用語は、ムーンストーンでいうところの"シラー"、ペリステライトでいうところの"ペリステリズム"、アンデシン-ラブラドライトでいうところの"ラブラドレッセンス"を包含し、広義の意味で"シラー"を用いることは一般的であるため、いずれの鑑別書にも"シラー効果を認む"と書かれることが一般的。しかし、"ペリステリズム"、"ラブラドレッセンス"は狭義の意味で正解なので鑑別書にはそう書くことも可能。」 これは要するに、販売者側が、ムーンストーンのつもりで販売した石が実はペリステライトで、その鑑別書を作成してしまった時の逃げ道なのでは…、なんて邪推をしていますが、どうでしょうか。 鉱物名:フェルスパー 宝石名:アンデシン-ラブラドライト 組成:(Na, Ca)(Al, Si)AlSi2O8 重量:0.514ct 産地:Bekily, Androy, Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2020年shm
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ローレントーマサイト0.440ct
2019年、マダガスカルで新しく産した宝石で、国内にはコロナ禍の為か、中々出回ることがありません。また、海外のかなり信頼性の高い鑑別機関が、グランディディエライトを、ローレントーマサイトと鑑別し、国内で再鑑別をした際、ローレントーマサイトではないと判断されたこともあるようです。 なお、グランディディエライトとローレントーマサイトは、日独宝石研究所のサイト記載のとおり、前者が硬度7半、後者は6。比重値も屈折率もわずかに前者が高く、結晶系も違うので、識別は簡単とのことです。なぜかの実績も権威もある鑑別機関が誤った結果を出しているのか謎です。 グリーンとイエローの二色性が特徴ですが、グランディディエライトも多色性が特徴の石。こちらのものは多色性があまり確認できず、インクルージョン、クラック、パビリオン部の欠け…等瑕疵をあげたらキリが無いのですが、カットはかなり整っており輝きは中々と思います。 2020年時は、高価で愛好家も中々手が出せないものとなっていますが、コロナ禍が収束し、国内に持ち込まれたとき、値下がりはあるのでしょうか。 鉱物名:ローレントーマサイト 宝石名:ローレントーマサイト 組成: Mg2K(Be2Al)Si12O30 重量:0.440ct 産地: Beravina, Ambaro, Tsaraitso, Betroka, Anosy, Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2020年shm
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ノーチラス
オウム貝化石で、当標本はマダガスカル産になります。 およそ1億年〜6500万年前のもので、マダガスカルでは比較的よく採取されるもののようです。 マダガスカルではアンモナイトなど、巻貝の化石がよく発見されています。 標本名:ノーチラス 産地:マダガスカル
化石 ネットショップ 2016年shm
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デュモルチェライト0.106ct
インクルージョンクォーツで"デュモルチェライトインクォーツ"というものがあります。透明でカラーレスのクォーツの中に青色の針のような形状の結晶が入り込んだ見た目で、とても綺麗なので人気の高い石です。パワーストーン派の方々には馴染みのある石なのではないでしょうか。 これまで、私は裸石のデュモルチェライトをいくつか見たことがありました。しかし、いずれも不透明であまり綺麗なものではなかったので、ラピスラズリの劣化版のような印象を拭えませんでした。 さて、2019年のツーソンショーに、クリアーなデュモルチェライトが登場しました。インクォーツでなく、純粋なデュモルチェライトです。 結晶の見た目は針ですから、まさか純粋な裸石があるとは思っていませんでした。これまで見たことのあった不透明の裸石は、不純物が多く混じったものなので鑑別でデュモルチェライト判定が出るかは怪しいです。 これをベニトアイトだ、といわれて見せられても見分けることはできないです。しかし、デュモルチェライトの硬度は8半。ベニトアイトをゆうに上回り、クリソベリルと同値です。十分に普段使いに適した硬さです。 このデュモルチェライトの産地はマダガスカルですが、詳しい産地まで分かりませんでした。どうも鉱山側が非公開のようで、マダガスカルのトラノマロで宝石質のグランディディエライトをリリースした際、バイヤーが山ほど押しかけた歴史を繰り返さないためでしょうか。他にもブラジル産の裸石を確認しました。奇跡的に大きな結晶があれば裸石に加工できるのでしょう。 鉱物名:デュモルチェライト 宝石名:デュモルチェライト 組成:Al7(BO3)(SiO4)3O3 重量:0.106 ct 産地:Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2019年shm
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ペツォッタイト(無処理)0.661ct
樹脂含浸処理がされているペツォッタイトが多い中、無処理のものは珍しいです。 かつて、ペツォッタイトが世の中に出てきた2000年代前半においては無処理のものが中心で、その後2010年代にexcel processという経年劣化しづらい樹脂が登場してから、アウィンやペツォッタイト、さらにはブラジル産のパライバトルマリンにまでインクルージョンを目立たなくするために使用されだしました。 インクルージョンは目視できますが目立つようなものではありません。インクルージョンについてはベリル同様この手の石の宿命だと思います。 鉱物名:ペツォッタイト 宝石名:ペツォッタイト 組成:Cs(Be2Li)Al2Si6O18 重量:0.661ct 産地:Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 マダガスカル 2018年shm
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ペツォッタイト(含浸処理)0.333ct
当初ベリルの一種と捉えられていた、21世紀に発見された新鉱物。ラズベリル。 パパラチアサファイアとも違う感じのピンクです。近い色のものは、レアストーンのヴェイリネナイトと思います。 残念ながら当該石はエメラルド等他の宝石同様、透明度を上げるために樹脂含浸されており、内部の傷が目立たなくなっています。ペツォッタイトには含浸処理されたものが多いです。 鉱物名:ペツォッタイト 宝石名:ペツォッタイト 組成:Cs(Be2Li)Al2Si6O18 重量:0.333ct 産地:Madagascar 鑑別:ジェムリサーチジャパン
宝石 堺市南区 2016年shm
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グランディディエライト0.400ct
マイベストコレクションの一つ。 ルーペで若干の傷が見えるものの、アイクリーン、インクルージョンはなく、色の濃さも申し分無し。おおよそ理想的なグランディディエライトです。 この石、2016年まで市場には不透明なものしかなく、たまにある透明石には1ctあたりとんでもない価格がつけられていました。 2014年にマダガスカルのトラノマロという地域で新たに透明な原石が発見され、発見された分だけ裸石になっているということのようです。 いつなくなるか分からないという意味で、早めの入手を勧める業者が多いですが、個人的には2019年現在も結構見かけるので、そんなに急がなくてもいいのかな、という考えです。 鉱物名:グランディディエライト 宝石名:グランディディエライト 組成:(Mg, Fe)Al3(BO3)(SiO4)O2 重量:0.400ct 産地:Tranomaro, Amboasary, Anosy, Toliara, Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットオークション 2018年shm
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グランディディエライト0.129ct
マダガスカルの稀少石。稀少石な割に2016〜2018年におけるミネラルショーやイベントなどでよく見かけました。 印象として、"青系"で"色が濃く"、"ルーペクリーン"な裸石が高価です。価値判断の基準はタンザナイトと似ていると思います。 2017年初頭に、いくつかの業者が透明のグランディディエライトを一気にリリースしました。相当高価で中々に手が出ないはずなのに、リリース後2〜3時間で20〜30万円の裸石が瞬く間に売れていきました。 当該石もその時に入手しましたが、少し高い買い物でした。しかしクオリティは最高だと思います。 鉱物名:グランディディエライト 宝石名:グランディディエライト 組成:(Mg, Fe)Al3(BO3)(SiO4)O2 重量:0.129ct 産地:Tranomaro, Amboasary, Anosy, Toliara, Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2017年shm
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メイオナイト0.873ct
カルシウムリッチのスキャポライトで、メイオナイトですが、当該石は鑑別上メイオナイト表記するためにカルシウムが足りないためできかねるとの結果でした。但し、成分分析でCa>Naで実質メイオナイトということのようです。 マリアライトと比べてどうしてもマイナーな位置付けに追われているのは、マリアライトがパワーストーン業界に極度に持ち上げられているためと考えます。屈折率はメイオナイトの方が高く、綺麗な輝きを見せます。 鉱物名:スキャポライト 宝石名:スキャポライト 組成:Ca4Al6Si6O24(Ca3, SO4) 重量:0.873ct 産地:Ihorombe, Fianarantsoa, Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2018年shm
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ローディザイト0.117ct
レアストーンのローディザイトです。成分に含まれるセシウムがカリウムを上回るときにローディザイトになりますが、カリウムリッチの場合はロンドナイトという別の石になります。※ ロンドナイトの方が珍しいです。当該石はロンドナイトとして入手したつもりでしたが若干カリウムが足りないと言われてしまったため、ローディザイト判定で出ました。鉱物名としては"ローディザイト/ロンドナイト"となります。 ※大変失礼致しました。 カリウムリッチがローディザイト、セシウムリッチがロンドナイトでした。反対で覚えてしまっており、そのまま記載してしまいました。お詫びして訂正します。 鉱物名:ローディザイト/ロンドナイト 宝石名:ローディザイト 組成:(Cs, K, Rb)Al4Be4(B, Be)12O28 重量:0.117ct 産地:Ambatomibaby, Sava, Antsiranana, Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2017年shm
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カラーチェンジガーネット(ベキリィ産)0.306ct
ガーネットはブルー系統以外の全ての色があると言われていましたが、1990年代後半、マダガスカルのベキリィでそのガーネットは見つかりました。 "ベキリィブルー"とも言われるこのガーネットは、パイラルスパイト系列で、パイロープガーネットとスペサルティンガーネットの中間種にあたります。 ガーネットでありながら、アレキサンドライト同様白熱灯下でカラーチェンジし、ブルーグリーンからピンクになります。 なお、いくら"ベキリィブルー"と呼ばれていようと、完全に青いガーネットはおそらく存在しません。アレキサンドライト同様、必ずグリーンを噛んでいます。"ベキリィブルー"のガーネットの鑑別書を取られた場合、色の項目で"青緑色"と記載されるはずです。 当該石は残念ながら"ベキリィブルー"と称されるほどブルーの主張は控えめですが、カラーチェンジはまずまずなので、いわゆるアレキタイプのカラーチェンジガーネットになります。 鉱物名:ガーネット 宝石名:カラーチェンジガーネット 組成:(Mg,Mn)3Al2(SiO4)3 重量:0.306ct 産地:Bekily, Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2017年shm