アンデシン-ラブラドライト0.514ct(ベキリィ産)

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アンデシン-ラブラドライトは、プラジオクレース(斜長石)アンデシンとラブラドライトの層状構造(ラメラ)が成すシラー(厳密には"ラブラドレッセンス"といいます)のある宝石です。

ムーンストーンのシラーや、ペリステライトのペリステリズムと異なり、アンデシン-ラブラドライトのラブラドレッセンスはオレンジや黄色の光彩が見られ、人気が高く、時にムーンストーンに迫る価格で販売されることがあります。

この石はラウンドブリリアントカットなのですが、カットが甘く、新円ではないです。それだけ残念。

実はとあるジェモロジストの方と、この宝石及びペリステライトの光彩の呼称で話をしまして、私は「長石の中でもムーンストーンが別格なのだから、"シラー"を用いて良いのはムーンストーンだけじゃないか、他の2種の石の光彩にも"ペリステリズム"、"ラブラドレッセンス"という明確な呼称があるわけだから。」と申し上げたのですが、その方曰く「シラーという用語は、ムーンストーンでいうところの"シラー"、ペリステライトでいうところの"ペリステリズム"、アンデシン-ラブラドライトでいうところの"ラブラドレッセンス"を包含し、広義の意味で"シラー"を用いることは一般的であるため、いずれの鑑別書にも"シラー効果を認む"と書かれることが一般的。しかし、"ペリステリズム"、"ラブラドレッセンス"は狭義の意味で正解なので鑑別書にはそう書くことも可能。」

これは要するに、販売者側が、ムーンストーンのつもりで販売した石が実はペリステライトで、その鑑別書を作成してしまった時の逃げ道なのでは…、なんて邪推をしていますが、どうでしょうか。

鉱物名:フェルスパー
宝石名:アンデシン-ラブラドライト
組成:(Na, Ca)(Al, Si)AlSi2O8
重量:0.514ct
産地:Bekily, Androy, Madagascar
鑑別:日独宝石研究所

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