1985 ランチアLC2/85 “MARTINI”

初版 2022/06/04 14:37

改訂 2022/06/04 14:37


1985 ランチアLC2/85 “MARTINI”

https://muuseo.com/Koshichi-museum/items/201

Koshichi


いつものミニカー屋さんのメルマガに「近日入荷、追加予約受付中」の文字を見つけて、「あっ!予約するの忘れてた!」と急いでポチッとしたものです。
1985年シーズンの第7戦スパ1000kmは、開幕戦からほとんどのレースでポールを獲っているランチア勢の4号車がポールポジション、この5号車は5番手からのスタートとなりました。
ポールスタートからトップを快走する4号車はミスファイアが発生するようになり、徐々にポジションをダウン。
代わってトップに立ったワークス・ポルシェ1号車とブルンの19号車が首位争いを繰り広げますが、1号車がジャッキー・イクス、19号車がステファン・ベロフに交代した後の77周目、前戦モスポートでのマンフレート・ヴィンケルホックの惨事に続き、悪夢が繰り返されてしまいます。
イクスとベロフのクラッシュの詳細については、ベロフのミニカーが入手できた時に書くとして、このクラッシュによりベロフが帰らぬ人となってしまったため、レースは、チーム首脳陣と運営側で協議し、競うことをやめて終了となりました。
そして、その時点でトップに立っていたこの5号車が優勝という結果になりましたが、それはランチアにとって、このシーズンで唯一の勝利となりました。
マシン自体は、日本ではスーパーフォーミュラのシャーシ設計で知られるダラーラが設計したもので、前方投影面積を減らすべく全幅を狭く設計し、そこにフェラーリ308のエンジンをベースにした、3リッターV8ツインターボをアバルトがチューンしたものを搭載しています。
モデルはスパークらしい出来の良さで、シンプルそうに見えて複雑な造形のリアセクションや、垂直にそびえるダサカッコいいサイドミラー、スプリント仕様の2灯ヘッドライトなど、実車の写真と見比べて鑑賞するととても面白いです。
若き日のリカルド・パトレーゼやミケーレ・アルボレート、アレッサンドロ・ナニーニが速さを見せた、グループCを語る上では外せない大好きな一台が入手できて、大満足です。

#コレクションログ

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Koshichi

生まれた時からクルマが大好きで、レーシングカーが特に好きです。ル・マンカーを中心にミニカーを集めています。

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