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JUDAS PRIEST 『Screming For Vengeance(復讐の叫び)』
JUDAS PRIESTの82年発表の8枚目。 彼らの代表作であるだけでなく、メタルというジャンルの代表作でもある。 今の耳で聴くと若干音が軽く感じるかもしれないが、曲の良さがすべて。 特にオープニングの「The Hellion」から「Electric Eye」への流れはライブでも盛り上がる定番曲。 何度聴いてもこれから始まるワクワク感がたまらない。 アナログで聴くと、A面、B面とも一曲目が1番早い曲で、徐々にスピードを落として行く流れになっている。
Keisuke510
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THIN LIZZY『Jailbreak(脱獄)』
THIN LIZZY の76年発表の6枚目。 アイルランドと言えばTHIN LIZZY 。 ツインリードと言えばTHIN LIZZY 。 彼らの代表作で「Jailbreak」、「The Boys Are Back In Town」、「Cowboy Song」、「Emerald」など、名曲がいっぱい。 ジャケ絵は画家のJim Fitzpatrick が担当。 アナログレコードを集めるきっかけになったアルバム。CDで聴くのとこんなに違いがあるのかと驚いた記憶がある。今でもこのアルバムはアナログの音がしっくり来る。 なんでも、フィルの書く歌詞が素晴らしいそうで、訳詞を追いながら聴くとさらに楽しめる、らしい。
Keisuke510
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番外編:レコードスタビライザー
レコードをプレーヤーにセットして、真ん中にこいつを載っけて、再生! 回転するレコードを眺めながらの鑑賞はまた格別。 スタビライザーって、ゴツイ金属が回転するという見た目が派手になる以外に、ちゃんと音質も変わっている、と思う。 金色に輝く、ずっしり重いこいつがレコードの回転を安定させてくれて、載せない時に比べて低音が出て、高音の伸びが良い気がする。
Keisuke510
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A.C.T『Rebirth』
A.C.Tの2019年発表のEP。 スウェーデン出身のプログレ・ハード。 メルヘンチックで魅力的なメロディをテクニカルな演奏で聴かせる。 これまで5枚のフルアルバムをリリースしており、どれも名作揃い。 久々の作品は数年かけて全部で4作品リリース予定のEPの第一弾。 この1曲目「The Ruler Of The World」は2019年の個人的ベストチューン。 メロディックでテクニカル、しかも聴くたびに新たな発見があり、爽快感が味わえる。
Keisuke510
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PAGES『Pages』
PAGESの80年発表の3枚目。 PAGESとしての最終作。 PAGES時代の3作はどれも微妙に味わいが違っていて、どれが好きかで自分の音楽的な嗜好が分かる、とどこかで読んだ。 自分はこのアルバムの洗練された雰囲気が非常に好み。 メロディアスな曲をさらに輝かせるコーラスワークの素晴らしさが気に入っている。 この後、新たなメンバーを加えてMr.Misterを結成。「Kyrie 」や「Broken Wings 」が大ヒット。80年代らしいスケールの大きなロックを演奏した。 セッションミュージシャンとして、様々なアーティストのバッキングボーカルでも活動している。
Keisuke510
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BEGGARS OPERA『Act One』
BEGGARS OPERAの70年発表の1st。 スコットランド、グラスゴー出身。 なんといってもジャケのインパクトが強い。 キーフデザインの不気味な世界観。 夜道でこんな集団がいたらちびる。 余談だが、左の人物が持っている傘が、同じくキーフのデザインした『AFFINITY 』で座っている女性がさしてる物と同じじゃないかと思っている。 クラシックとロックを無理やりに融合させたオルガンロック。 有名なクラシックのフレーズを多用し、繊細さとは無縁のごった煮アレンジがたまらない。 芝居がかったボーカルが非常に暑苦しく、一曲目の「Poet And Peasant(詩と農民)」は一生懸命さがダイレクトに伝わって微笑ましい。
Keisuke510
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AIRPLAY『Airplay(ロマンティック)』
1980年発表の1stにして唯一作。 AORの金字塔。 プロデューサーとして活躍していたJay GraysonとDavid Fosterが結成したユニット。 バックの演奏はほぼTOTO。 エッジの効いたロックナンバーとバラードの配置が見事。 AOR入門用としては最適だと思うが、このアルバムを基準に考えてしまうと、次に聴く作品がなかなか見つからない、というくらいのレベル。 リードボーカルのTommy FunderburkはのちにWHITESNAKE のアルバムなどでもバッキングボーカルで名前を見かけた。
Keisuke510
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Blenda Russell『Two Eyes(出逢いのときめき)』
Blenda Russellの83年発表の3枚目。 アメリカ出身のシンガーソングライター、キーボーディスト。 このアルバムのプロデュースはChristopher Crossの作品でお馴染みのTommy LiPuma。 作家、演奏陣もStevie Wonder、David Foster、Michael McDonald、Jeff Porcaroなど、超豪華。 AORのいいイメージを凝縮したようなアルバム。 飲み物で例えると無糖アイスティー。 透き通った癖のない高音ボーカルがさわやか。
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Emerson,Lake & Palmer『Brain Salad Surgery(恐怖の頭脳改革)』
Emerson,Lake & Palmerの73年発表の5枚目。 バンドのみならず、プログレというジャンルを代表する名作。 ジャケ絵はのちに映画『エイリアン』で有名になるギーガーが担当。アルバムの内容との合い方が半端ではない。 個人的にプログレというジャンルを聴き始めた頃に出会ったアルバムで、強烈な印象を与えられた。 とにかく荘厳の一言。一曲目の「これから何かが始まる感」が癖になる。 ただ、CD で聴いて慣れていたので、最後の組曲「悪の教典♯9」がアナログではA面最後とB面に分かれていることに衝撃を受けた。これから盛り上がるぞ!って所でぶつぎれ。 なので、初めて聴く人はCDをお勧めする。
Keisuke510
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SEBASTIAN HARDIE 『Four Moments (哀愁の南十字星)』
SEBASTIAN HARDIE の75年発表の1st。 『哀愁の南十字星』。 魅力の全てが凝縮されたこの邦題。オーストラリア出身のバンドからの連想だろうが、見事なセンス。 泣きのギターを中心に歌もの半分、インスト半分の構成。少しサンタナを思い起こす瞬間もある。 A面全てを使った組曲「Four Moments」がとにかく良い。ギターも泣き泣きだが、キーボードの縦横無尽さが表現力に幅を持たせている。 テクニック一辺倒ではなく、叙情的なメロディで次々に畳み掛けるタイプ。 是非ジャケットの朝焼け(夕焼け?)を眺めながら聴いていただきたい。
Keisuke510
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DIO『Holy Diver(情念の炎)』
DIOの83年発表の1st。 初期の3枚は甲乙付け難い出来だが、個人的にはこの1stが好み。 ロニーのファンタジー趣味全開の作風に、ギターのヴィヴィアン・キャンベルをはじめとするメンバーの技術とセンスが見事に噛み合った代表作。 「押すなって言ったじゃーん!!」という声が聴こえてくるジャケだ。
Keisuke510
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METALLICA 『Kill ‘Em All』
METALLICA の84年発表の1st。 これは2016年に再発されたリマスター盤。 音が筋トレしたように引き締まり、演奏がさらに上手く聴こえる。 メタルを聴き始めた頃、このアルバムの良さが全く分からなかった。スラッシュメタル自体に抵抗感があり、メロディックなものを好んで聴いていた。 まず音が薄い。軽い、声が変。という印象。 だが、不思議なものでメタル経験値が上がるとこれが最高に思えてくる。粗野な中にも複雑な曲展開があり、演奏にもキレがある。 むしろこの頃にしかないヤケクソ感がたまらない魅力となっている。
Keisuke510
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YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『Solid State Survivor 』
YMOの79年発表の2枚目。 現在の世界的知名度を決定づけたアルバム。 テクノというジャンルの創成期の代表作でもある。 「Technopolis」や「Rydeen」などの代表曲を収録。これを知らない人はまずいないだろう。 余談だが、後者は筆者の小学生の頃、朝のマラソンの時間に流されていた。教師の中にファンがいたのだろうか。これを聴くと未だに半袖短パンで走った寒い朝の校庭を思い出す。 中古レコード店のほぼ全てで見かける盤。相当な枚数が売れたのだろう。 初回盤はクリアーイエロー仕様。
Keisuke510
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John Petrucci『Terminal Velocity』
John Petrucciの2020年発表の2枚目。 2021年現在、輸入盤のみで入手可能。 ソロとしては二枚目となる本作。一番の目玉は2010年にDREAM THEATER(以下、DT)を脱退したMike Portnoy(以下、MP)が全面参加している点。 これがはっきり言って最近のDTよりも楽しめる。 聴いていてワクワク感が止まらないのだ。 この人の場合、ギタリストとしての技術はもはや最高峰。どのようにでもギターを弾けることはファンであればみな知っている。 その上で作品の出来を決めるのはこの「ワクワク感」だと思っている。 今作は音楽的にDTの延長線上にあり、全く違うことをやっているわけでもないのだが、MPが参加することにりあきらかに躍動感がアップしており、ある意味ラフに感じる演奏も最高にロックしてる。 それらすべてがこのアルバムにプラスに作用している。
Keisuke510
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SMITH/KOTZEN『Smith/Kotzen』
2021年発表のSMITH/KOTZENの1st。 エイドリアン・スミス(IRON MAIDEN)とリッチー・コッツェンという、これまでの活動歴から考えると音楽的つながりの薄そうな二人が組んだユニット。 レコード会社の企画などではなく、純粋にご近所付き合いから曲作りに発展したとか。 エイドリアンは過去にメイデンのシングルのB面で「Reach Out」という隠れた名曲を残し(リードヴォーカル)、脱退後の自身のバンドでも歌っていた。 リッチーはPOISON、MR.BIGでの活動やソロ、最近ではWINERY DOGSでの活動を通じて味のあるギタープレイ(ピック使わないのね)、歌うま、そしてイケメンの三拍子そろった「ズルい」ミュージシャンとして知られている。 今作で聴けるのは、渋めのブルーズ・ハードロック。ギター以外も二人でほとんど演奏(メイデンのDr、ニコも一曲参加)している。 二人のギタープレイや歌声の対比も分かりやすく、曲自体も適度にキャッチ―で渋めとは言いながらもとても聴きやすい。 現時点では日本盤の発売はなく、輸入盤のみで入所可能。 コロナ禍でツアーができなくなり、時間の空いたアーティストの意外な組み合わせのコラボが今後も聴けるかもしれない。
Keisuke510