航空母艦伊吹　進水記念絵葉書

「伊吹」は改鈴谷型として起工し、建造中に航空母艦に変更されたものの未成のまま終戦を迎えました。
その過程で「速やかに進水させ工事を中止」と決定され、1943年5月21日に進水。
この絵葉書はおそらく日本海軍最後の進水記念絵葉書といるでしょう。

デザインは
タトゥ:防諜のため非常に簡略化された船体のデザイン、艦名すら記されていません。
絵葉書1枚目：先代の巡洋戦艦「伊吹」が上方に描かれています。進水記念葉書にはよく見られるパターンのデザインです。
絵葉書2枚目：艦名にちなんで「伊吹山」が描かれています。

してこの絵葉書最大の特徴は裏面に押された「通信用ニ使用スベカラズ」という判子です。（写真4枚目以降）
絵葉書であるにもかかわらず郵便に使うことを禁止されていました。

この判子が押された進水記念絵葉書は「伊吹」のみで、同じく秘匿艦だった「阿賀野」や大戦中に進水した艦の絵葉書には見受けられません。