九七式中戦車(日本)

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 1/144の九七式中戦車です。
 さすがに中国で帝国陸軍の戦車を商品化するには差し障りがあるのでしょう。商品名は「功臣号坦克(タンク)」となっています。
 功臣号についてはWikipediaをご覧いただくとして、実物の写真を見たところ、功臣号の砲塔はいわゆる「後期型」というやつで、前期型砲塔の特徴でもある、手すりのようなアンテナはなく、全体の形も異なります。九七式を商品化するための方便ということでしょうね。
 写真のモデルですが、2ショットの左側は比較のために並べている「素組」です。完成モデルと比べてください。
 
主な改修点
・砲塔回りの造作が適当なので、鉢巻アンテナと砲身を作り直し。
・前方機銃の位置が誤っているようなので修正。
・チャームポイント(?)の排気筒を作り直し。2ミリプラ棒に金網を巻き付け、排気管は真鍮製に。
・機関部と排気筒を繋ぐパイプを真鍮線で作り直し。備品入れから左の排気管が出ているのはどう見ても変ですし。ついでに火傷防止の熱遮蔽版を追加。
・排気筒の後半が宙に浮いてたので、フェンダー後端を延長して修正。
・少しでも鉄板の雰囲気に近づくよう、フェンダー全体を薄く削り込み。
・フロントフェンダーは曲げた鉄板のカーブが出るよう丸く削り込み。

 さて、塗装では錆の表現に初めて挑戦してみたのですが、ちょっとやり過ぎ感がありますね。
 現役の兵器がこんなに錆びていることはないと思います。
 ただ、模型の実物は4センチくらいの大きさですので、生で見る時は少し誇張気味の表現でちょうど良いようです。
 写真でアップにするとアラが見え見えですが、どうぞ多めに見てくださいまし。

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