酒場川 / ちあきなおみ

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ちあきなおみ、24枚目のシングル「酒場川」は船村徹作曲による王道演歌ですが、ここではB面の「矢切りの渡し」について少し。
「矢切の渡し」は細川たかしがオリジナルと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、オリジナルはこのちあきなおみのB面でした。
本作発売の年はモンスターシングル「およげ!たいやきくん」にすべて持って行かれた年で、本作もあまり日の目を浴びませんでしたが、発売から6年後の1982年に梅沢富美男が舞台の挿入歌として使用したことがきっかけとなり話題を呼び、ちあきなおみ自身がまず「矢切の渡し」とタイトルを少し変えてシングルとして再リリース。その翌年に瀬川瑛子、中条きよし、春日八郎&藤野とし恵、島倉千代子&船村徹などが一斉にカバーし、その中でも最大ヒットとなったのが細川たかしのバージョンでした。
「矢切の渡し」は作詞の石本美由起と作曲の船村徹が同じ紀行番組を偶然観て、矢切の渡しがなくなることを知り、お互いの故郷にも渡しの、思い出があったことから意気投合し、なくなるのなら歌として残そうと作られた楽曲です。
結果として歌のヒットから矢切は観光地となり、今もなお矢切の渡しは受け継がれています。

https://youtu.be/XCAmNAXPHvA?si=0GG7F_3ew0mSAlEk

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