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【1985/09/27】高山植物シリーズ第6集郵便切手
高山植物シリーズ第6集として昭和60年9月27日に60円郵便切手が2種発行されます。 (A)チシマギキョウ(学名Campanula chamissionis)はキキョウ科に属し、北海道、本州中部以北の高山に分布し、小石の多いところや岩の割れ目に生育しています。 高さは5~10センチで葉は根生し、光沢があり、ヘラ形で、縁に鈍い鋸歯がついています。8月には、紫色をした釣鐘型の花が咲きます。花弁の縁や内側に長い毛が付いていることがこの花の特徴です。 (B)タカネスミレ(学名Viala crassa)は、スミレ科に属し、北海道、本州中部以北の高山の小石の多いところに生育しています。 葉は腎臓形で、鋸歯があります。7~8月には、黄色に褐紫色の筋の入った花が横向きに咲きます。花弁が丸みを帯びていることが特徴で、可憐な感じのする高山植物の一つです。
A)20枚(縦5枚・横4枚) B)20枚(縦4枚・横5枚) A)縦33.5mm・横25mm B)縦25mm・横33.5mm A)チシマギキョウ B)タカネスミレwindsurfcafe
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【1986/02/13】高山植物シリーズ第7集郵便切手
高山植物シリーズ第7集として昭和61年2月13日に60円郵便切手が2種発行されます。 (A)イワウメ(学名Diapensia lapponica var. obovata)は、イワウメ科の常緑小低木で、北海道、本州中部以北に分布しています。高山の乾いた岩の上に、米粒のような葉をすきまなくはりつかせています。 葉は、さかさ卵状・ ヘラ形で先端がくぼみ、花茎の先端に、緑白色の花冠が5つに分かれた直径1~1.2センチメートルの鐘形の花が、6~7月に咲きます。 (B)ミヤマシオガマ(学名Pedicularis apodochila)は、ゴマノハグサ科に属する多年草で、北海道、本州中部以北の日当たりのよい乾いた高山の草地に生育しています。 葉は、互生し細い切れ込みがあります。 8~10月に、紅紫色で長さ2~2.5センチメートルの2唇形の花が、横向きに咲きます。 ミヤマシオガマの仲間は、数が多く、日本でもいろいろな種類を見ることができます。
20枚(縦5枚・横4枚) 縦33.5mm・横25.0mm A)イワウメ B)ミヤマシオガマwindsurfcafe
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【1986/11/21】昆虫シリーズ第3集郵便切手
昆虫シリーズ第3集として昭和61年11月21日に60円郵便切手4種が発行されます。 (A)ウスバツバメガ(学名Elcysma westwoodii)は、マダラガ科のホタルガ亜科に属し、国内では本州の南部から四国、九州にかけて、国外ではシベリア南東部から中国、ヒマラヤにまで分布しています。 はねを広げた大きさは、60ミリメートル前後で、はねは半透明です。 (B)ベッコウチョウトンボ(学名Rhyothemis variegata)は、トンボ科に属し、はねに美しいべっ甲状の斑紋があります。オキナワチョウトンボの別名のように、我が国では沖縄本島や八重山諸島などに分布が限られています。 体長は約40ミリメートルで、チョウを思わせる幅広いはねを持っています。 (C)エゾゼミ(学名Tibicen japonicus)は、セミ科の大型種で、国内では北海道、本州、四国、九州の針葉樹林帯に住み、国外では朝鮮半島や中国にも分布しています。体長は43ミリメートル内外で、胸部の斑紋の形や色彩は変化に富み、雄の腹部下面には黄褐色の腹弁があります。 (D)オガサワラタマムシ(学名Chrysochroa holstii)は、タマムシ科に属する大型種、小笠原諸島の特産で、特別天然記念物に指定されています。 体長は、22~35ミリメートルで、雌のほうが大型です。体は緑色で、はねの先だけ赤くなり、見る方向によっては、紫色を帯びる美しい種類です。
20枚(縦5枚・横4枚) 縦33.5mm・横25.0mm A)ウスバツバメガ・ベッコウチョウトンボ B)エゾゼミ・オガサワラタマムシwindsurfcafe
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【1986/07/30】昆虫シリーズ第1集
昆虫シリーズ第1集として昭和61年7月30日に60円郵便切手が4種発行されます。 (A)ウスバキチョウ(学名Parnassius eversmanni)は、アゲハチョウ科に属しますが、後ばねに尾状突起のないのが特徴です。北海道の大雪山系の高山帯に生息し、特別天然記念物に指定されています。幼虫はコマクサを食べて成長します。 (B)アカスジキンカメムシ(学名Poecilocoris lewisi)は、カメムシ科のキンカメムシ亜科に属し、本州、四国、九州に分布しています。生きているときは、金緑色に輝く美しい昆虫ですが、体を刺激するとカメムシ類特有の臭いにおいを出します。 (C)ルリボシカミキリ(学名Rosalia batesi)は、カミキリムシ科に属する日本の固有種の美しい昆虫で、北海道から九州の山地まで広く分布しています。黒い斑紋は個体によって変化があり、触角の各節に黒い毛の房があるのが特徴です。 (D)ムカシトンボ(学名Epiophlebia superstes)は、ムカシトンボ科に属する日本の固有種で、北海道、本州、四国、九州に分布しています。体形や斑紋はサナエトンボ類を思わせますが、これに近いものが化石として数十種発見されているため、「生きている化石」のひとつに数えられています。
20枚(縦5枚・横4枚) 縦33.5mm・横25.0mm A)ウスバキチョウ・アカスジキンカメムシ B)ルリボシカミキリ・ムカシトンボwindsurfcafe
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【1987/03/12】昆虫シリーズ第5集郵便切手
昆虫シリーズ第5集として昭和62年3月12日に60円郵便切手4種および昆虫シリーズ小型シート(200円)が発行されます。 (A)キバネツノトンボ(学名Ascaraphs ramburi)は日本のツノトンボで後羽に鮮かな黄色斑紋がある日本特産種、ウスバカゲロウの仲間です。 (B)ヒゲコガネ(学名Phlyphylla laticollis)はコフキコガネ亜科の最大種で、雄の触角は偏平に大きく伸び、雌のは長くなりません。 (C)コノハチョウ(学名Kallima inachus)はタテハチョウ科の大型種で沖縄の天然記念物に指定されている美しい蝶です。前羽の表は鮮かな赤青の斑紋ですが裏は枯葉そっくり。 (D)ミヤマカワトンボ(学名Calopteryx cornelie)はカワトンボ科の日本固有種です。体や羽の色は雌雄で異なり、主に山の清流に住みます。
20枚(縦5枚・横4枚) 縦33.5mm・横25.0mm A)キバネツノトンボ・ヒゲコガネ B)コノハチョウ・ミヤマカワトンボwindsurfcafe
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【1987/01/23】昆虫シリーズ第4集記念郵便切手
昆虫シリーズ第4集として昭和62年1月23日に60円郵便切手が4種発行されます。 (A)ミヤマクワガタ(学名Lucanus maculifemoratus)は、クワガタムシ科に属し、北海道から九州まで広く分布する、日本の固有種です。 大型と小型ののもでは大あごの形が大きく違い、別の種類のようです。 山地の落葉広葉樹林に生息し、成虫は6月から8月にかけて出現します。 (B)オニヤンマ(学名Anotogaster sieboldii)は、オニヤンマ科に属する日本最大のトンボで、北海道、本州、四国、九州と琉球列島の一部に分布しています。体長は、10センチメートル内外で、雌は雄よりひと回り大きく、腹の先に長い産卵管突起があります。 (C)アサギマダラ(学名Parantica sita)は、マダラチョウ科に属し、国内では本州以南の各地に生息し、国外では中国から熱帯アジアに広く分布しています。はねの開張は、80~110ミリメートルです。 長距離を移動する性質があり、北海道でも見ることができます。 (D)ヤンバルテナガコガネ(学名Cheirotonus jambar)はコガネムシ科に属し日本最大の甲虫、沖縄本島北部山地の照葉樹林で最近発見され1984年新種として命名されました。体長は50~60ミリメートルあり雄の前足は大変長く幼虫はシイやカシ類の大木の穴で成長し2~3年かかって成虫になります。
20枚(縦5枚・横4枚) 縦33.5mm・横25.0mm A)ミヤマクワガタ・オニヤンマ B)アサギマダラ・ヤンバルテナガコガネwindsurfcafe
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【1988/04/23】なら・シルクロード博記念郵便切手
なら・シルクロード博を記念して、昭和63年4月23日に60円郵便切手が発行されます。 「なら・シルクロード博」は、シルクロードに生きた諸民族の文化、歴史、技術、くらし等を総合的に紹介する国際的な博覧会で、4月24日から10月23日までの183日間、奈良市で開催されます。メインテーマを”民族の英知とロマン”とし、シルクロード文化を通して日本人の文化と心の源流を訪ね、ユーラシアを初めとする世界の平和と発展に寄与するとともに、日本人の国民的遺産としての文化財に対する理解を深め、これを後世に永く伝える現代史課題に取り組んでいくことを目的としています。 奈良公園一帯と平城宮跡を会場とし、数多くのイベントが催されます。特にメインとなる「シルクロード大文明展」には、シルクロード沿道10か国から集められた貴重な文物649点が展示されます。また、正倉院の正倉(校倉)外構が、期間中、特別に一般公開されるのをはじめ、新薬師寺や興福寺、法隆寺等、奈良県内社寺の秘仏秘宝が特別に公開されます。 「螺鈿紫檀五絃琵琶」は正倉院宝物のうちの一つで、紫檀材で作られ、各部を見事な螺鈿で飾られた五絃の琵琶です。切手の意匠はその捍撥(撥うけ)の下方部分で、二つこぶ駱駝に騎乗して琵琶を弾く人物と、岩石、草花が螺鈿で表わされています。
20枚(縦5枚・横4枚) 縦35.5mm・横25.0mm 螺鈿紫檀五絃琵琶の捍撥(部分)windsurfcafe