【1987/12/01】昭和63年年賀郵便切手

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昭和63年の年賀用として昭和62年12月1日に40円郵便切手が発行されます。
岡山県の伝統工芸品に指定されている「倉敷はりこ」は明治2年に生水多十郎氏の手により生まれました。
農業を営んでいた生水氏が、息子の節句祝いに「虎のように元気にたくましく」との願いをこめて「はりこの虎」を作りましたが、その出来栄えのよさが近所の話題となり、次第に注文が来るようになりました。以来110余年にわたり、生水家がその技術を一子相伝としてこの道一筋に制作を続けています。
現在は、四代目の生水幹一氏が、代々作り続けてきた「虎」や種々の面のほかに、創作作品を加えて制作しています。
意匠に取り上げた「辰」は、生水幹一氏創作の「はりこ十二支」のうちの一つです。
年賀切手の意匠には、十二支にちなむ郷土玩具がほぼ中心に取り上げられ、辰の郷土玩具は昭和39年に鳥取県の「岩井挽物人形の辰」と山梨県の「竜神招福」が描かれ、昭和51年には福島県の「たつぐるま」が描かれました。
年賀切手は、昭和10年12月1日に昭和11年用がはじめて発行されました。以来、昭和12年用、昭和13年用と発行されたあと一時中断し、昭和23年12月13日発行の昭和24年用から毎年発行されるようになりました。

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