ペラジャケなるもの
初版 2023/06/07 16:12
「ペラジャケ」と呼ばれるものがある。
うちの棚にも数十枚ある。
これが意外と好きなのである。
古いヨーロッパのレコードジャケットによくあるフリップバック・カヴァーと呼ばれるビニールコーティングされた表紙を裏ジャケットの上下に折り返して糊付けしたもので、通常のアルバムジャケットのように厚紙で出来てなく、薄いペラペラの紙でできているので日本で「ペラジャケ」と呼ばれているようだ。
この「ペラジャケ」は日本では1950年台から60年代中頃までが主流のようである。
薄いので貧弱ではあるのだがコーティングしてあるので、古くても艶があり美しいのである。
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そして解説などは裏ジャケットにそのまま印刷されているものが多く(そうでないものもある)、かなりレトロ感がありいい雰囲気なのである。
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また良いのはジャケットだけでなく、音質もかなり良いものが多いように思える。
ほぼ日本における初盤かそれに近いものなので音質がいいのかもしれないが、ジャケットに反比例して盤自体は重量のあるものが多く、ディープ・グルーブやフラットエッジのあるものも多いときてる。
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ジャズのUSオリジナルのびっくりするような金額の盤を購入できなくても、これで十分だと思わせるものがたくさんあるように感じる今日この頃でした。
おしまい。
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