レア度の基準
初版 2020/06/14 10:51
改訂 2023/02/13 09:30
MUUSEOのコレクションには、オーナーの主観によるレア度が選択できる様になっており、分野の異なる訪問者に対しアイテムの希少度を判断する指標となっていて、私としても他のMuseumに展示されている専門外のコレクションの希少さを知る、とても参考になる基準だと思っています。
当Museumでも他のオーナーに倣い5つ星の記載を始めているのですが、化石に当てはめた場合、この判断がとても難しい事に気が付き、私の主観の根拠を決めておこうと思い、こちらに掲載する事にしました。
化石は、同じ種類や同一産地であっても既製品の大量生産ではありませんので、一つとして同じ標本はありません。また同じ属とされる種類においても細かい差異がある場合があり、その様な場合、同じとされる属の標本であっても、レア度が低いからといっても容易に入手出来ない標本もあります。例え同じ種類や同一産地でも保存状態や産状、更にプレパラーター(化石をクリーニングする技術者)に寄っても大きく価値が変動します。更に時期(時代)に寄っての変動もあり、これは需要と供給の関係も勿論ですが、例えばある年までは年に1体しか採取できなかった様な種類が、新産地の発見により供給が大幅に増えたり、逆に産地が保護されたり、閉鎖さされたりすると徐々に価値が増加する事があります。また歴史的な産地やニュース等で一般に知られる産地の場合もプレミアが付いたりします。
当Museumのレア度の基準は、以下に記しますが、基本的には種類に対してのレア度という認識です。星1であっても入手が容易という訳ではなく、状態の良い標本や珍しい産状の標本に関しては何年待っても手に出来なかったり、購入原価や市場価値も星が多ければ高価という訳では全くありません。また当Museumに展示してある一部の高レベルな標本は、一般的にミネラルショーやオークション等で気軽に入手できる標本とは、同じレア度であっても入手難易度は全く異なる標本もあります。また、市場の状況を見て、産出が増えて来た事を感じたらランクを落とす事もあります。あくまでも私個人の主観であり、必ずしも正解とは私も思っていませんので、異論は認めます。
<星5>
世界全体で見ても、その種の存在が10点程度であり、コレクターが一生のうちに一つ位は入手したいと思う目標の存在。
<星4>
10年に1体位は市場に現れる、入手が極めて困難な種。
<星3>
5年程度探せば、入手可能な機会が訪れるであろう種。
<星2>
一般種とされる種類より入手は出来るもの、常に市場には存在する訳では無い種。
<星1>
コレクター間で一般種とされている比較的見かけることが多い種。
#参考
Trilobites
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trilobite.person (orm)
2020/06/14本当にこの星制度は面白いですね。コレクターの方の、その標本の捉え方が垣間見れるのが興味深いです。希少度が全てではないにせよ。
レアリティをつけていて思うのは、星1と、星4、星5は主観的ながらも、比較的すんなりと決まるのですが、星2と星3が難しいですね。私の場合、星2.5ぐらいかなぐらいかな‥という中間点の標本が結構あるのですが、基本的に少数点切り捨てで厳し目に点数化しています。私も基本的にはプレパレーションの質や価格は希少度には反映させず、主に種類で決めるようにしています。ただ例外として、完全体の場合は入手が困難だけれども、部分化石としては比較的容易などという場合は、希少度に反映していく予定です。
あと難しいなと思うのは、特に、モロッコなどのsp.とされるもので、属としては一般種であっても、種としてみた場合は希少種(の可能性がある)場合でしょうか。この場合恣意的ではありますが、sp.の希少度を正確に判定するのは困難という理由で、レア度は同属の一般種の希少度に準拠する事にしております。
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Trilobites
2020/06/14勝手に定義みたいに記載してしまっていますが、私の個人的主観であり実際は正解などありませんから、trilobite.personさんは惑わされずに進めて頂ければと思っております。コレクターは自分のコレクションには愛着があったり購入原価が高かったりすると、現実的な基準より甘めな高い評価をしがちと思いますので、比較的辛めの評価をしていきますので、星5は殆どつけないと思います。評価を1にしようと5にしようと、購入原価の差があっても、私は標本の扱いは平等に考えています。おっしゃる通り星2、星3の尺度は判断が難しいので、あれ?と思う事もあるかもしれませんし、基準というのも変わる可能性はありますので、その場合こっそり修正していると思います。
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