名古屋ミネラルショー

　名古屋ミネラルショーに行ってきました。ミネラルショーメインで行ったのではなく、ついでに見に行くつもりだったのですが。京都、大阪、名古屋、東京とミネラルショーはありますが、化石を扱うお店は百数十件～数百件のうち、数件しか出展されていません。（海外店舗の出店が多い東京を除く）

　そのうちで名古屋は一番規模が小さく、化石メインの出展は2～3店ぐらいだと思っていましたし、実際そうでした。ただし、個人で日本の化石のコレクションを放出される方がいるので、日本の化石で良いのがあれば購入しようと思っていました。

　最終日の昼からだったので、日本の化石の売れ残り（といっても良い物です）を見繕い、イベントでよく出展されている化石のお店の方々に顔を出したりして会場を見て回っていると、？？？あのガラスケースに入っているのは三葉虫じゃないか？しかもフライングフニッシュ？となり、早足で近づいてみると、外国人の方が座っている。ちょっとカタコトだが日本語通じる。まさかHas氏か！となりました。

　他の店舗を間借りする形で出店されていたので、出展者一覧にも掲載されておらず、まさに青天の霹靂でした。それほど大きくないガラスケース1個だけで販売されていましたが、ワリセロプス・ハミーのフレイングフニッシュ仕上げや、パラレジュルスのフライングフニッシュでしかも完璧に裏掘りされたもの（石が残っているのは目の裏と土台の接合部だけ）、セラタルゲスや、かなり大型のモロッコニテスなど、モロッコ産の三葉虫が目白押しでした。

　モロッコ三葉虫の品質のトップはHam氏の工房でプレパラートされたものでしょうが、Has氏が取り扱っている標本もかなりのレベルだと思います。価格的にもプレミアが付くHam氏の標本はなかなか手に入れることは難しいですが、Has氏の標本は、品質と価格など総合的に判断すると、今日本で手に入れることの出来るベストな三葉虫標本の一つではないでしょうか。色々なところに卸されているみたいなので、Ham氏の取り扱った標本と知らないで購入していることもあると思います。化石をクリーニングを誰がとか、どの工房でされたものかの情報は、一部の標本しか分からないので。

　出展されるのがわかっていたなら、もっとお金を貯めておくとか、色々準備が出来たのですが仕方がない。後の祭りです。次回東京の池袋ショーは出展されるそうですが、私の所からだと交通費で標本が一つ買えるぐらいかかるので行くのは難しいです。来年の名古屋はHam氏が出展されるのを見込んで用意をしたいです。

　その後、名古屋ハンズの地球研究室へ。ハンズメッセに合わせてセールをされていたので。名古屋駅のハンズにあるお店なので電車で名古屋に行くときは必ず寄ります。化石や鉱物を実店舗で一年中販売されているお店では、関西～中部圏内では一番ではないでしょうか？あとは京都の大江理工社さんぐらいしか私は知りません。誰か化石をたくさん販売されている実店舗を知っている方は教えて下さい。関西～中部圏内なら行きますので。

　最後に。化石に興味がある方はミネラルショーなどでも少しでも化石を買ってもらいたいです。やはり利益が出ないと、出店もされなくなってしまいますし、希少な標本が日本に入って来なくなるので。良い物は経済的に豊かな国に集まるので、これからの日本で希少な化石が手に入り辛くなるのは止められないでしょうけど。私の資金や三葉虫に対する情熱が消えるのが先か、日本に良い標本が入って来なくなるのが先かわかりませんが。おそらく前者の方が確実に早く消えるとは思いますが。