特殊鳥類シリーズ第3集

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発行日:1984年(昭和59年)1月26日
カンムリワシとオオセッカ
特殊鳥類とは「特殊鳥類の譲渡等の規制に関する法律」(1972年)によって保護されていた鳥類。1993年(平成5年)施行の「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に吸収されたらしい。図案は郵政省のデザイナー(技芸官)森田基治氏によるとのこと。

カンムリワシは分類:タカ目タカ科、学名:Spilornis cheela perplexus。立派な冠羽を備えた熱帯性猛禽類。インドからインドシナ、台湾、八重山諸島までと、南アジア一帯に広く分布。八重山諸島に生息する個体群は日本固有の亜種とされ、分布の北限にあたる。体は約55cmで、翼を広げた長さは90~ 120cm。頭部には長い冠羽を備え、黒色と白色のまだら模様で良く目立つ。八重山諸島の石垣島、西表島では一年中見られ、樹木や電柱などに止まっている姿がよく目撃される。八重山諸島全体で約200羽の生息が確認されている。環境省では種の保存法に基づく国内希少野生動植物種に指定し、1992年には西表島に国設西表島鳥獣保護区を設定するなどの保護対策を行っている。(環境省のサイトより抜粋)
日本のレッドデータ検索システムでは絶滅危惧ⅠA類(CR)(2023年1月現在)。

オオセッカは分類:スズメ目ウグイス科、学名:Locustella pryeri pryeri。全長約14cm。上面は淡褐色で、黒褐色の太い縦斑がある。下面は淡色で、脇は褐色味が強い。尾は褐色で長く、くさび型。嘴は黒褐色で下嘴基部は肉色、白く不明瞭な眉斑があり、足は肉色。ウスリー・日本・中国東北部で繁殖し、日本・中国中東部で越冬する。日本では現在、青森県・秋田県・茨城県・千葉県で局地的に繁殖し、冬は関東以南の湿地に移動する。海岸や川沿いの湿った湿原に生息する。茂みの中に隠れていてなかなか出てこないが、繁殖期には雄はジュクジュクジュク…とさえずりながら放物線を描いて飛ぶ。(環境省のサイトから抜粋)
日本のレッドデータ検索システムでは絶滅危惧ⅠB類(EN)(2023年1月現在)。

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