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PENTAX Super-Multi-Coatrd TAKUMAR F3.5/24mm
PENTAX Super-Multi-Coatrd TAKUMAR F3.5/24mm 発売当時のレンズとしては、24mmはかなりの広角域のレンズだったと思います。 このスーパーマルチコートタクマー24mmF3.5は、68年に発売されていたスーパータクマー24mmF3.5の後継モデルで、逆光やゴースト対策も兼ねたマルチコーティングが施されて登場しました。 さらに、PENTAX SPFやESⅡの開放測光にも対応しているレンズとなっています。 このころまでのペンタックスのオールドレンズは、鏡胴に現代では当たり前のエンジニアリングプラスチック部品と言ったものを一切使かっておらず、経年劣化の影響はほぼ受ません。結果として、数十年経った今でも、その性能が失われる事なく保たれています。 この事が、昨今のオールドレンズブームを支える大きな要因と成っているのではないかと思います。そして 、適切にメインテナンスを行う事で、これからも長くレンズ寿命を保つことが出来るでしょう。 プラスチック製ではない金属製の鏡胴がもたらす重厚な手触りの満足感は、満足感以上に確かな性能を保つ大きな要因と成っているのですね。 そして、このS-M-C TAKUMAR 24mmF3.5はフィルター径が58mmと大柄で迫力のある筐体、レンズアダプターを介して最近のデジタル一眼に取り付けてもバランスが良く見応えあるレンズと成っています。 レンズの特性は、高コントラストで細かな描写をする実力ですが、オールドレンズの常として、周辺の光量は若干落ちますが、他のレンズに比べても落ちは少ない方で、絞り込んでの撮影ではかっちりと描写しますが、開放側に近ずくと他のタクマーレンズに共通の温かみが有りながらも抜けの良い描写は流石ペンタックスと言う所です。 参考動画: https://www.youtube.com/watch?v=nNZ6sfhwM70 https://www.youtube.com/watch?v=JpMv5IWBonY 【概要】 発売 1971年 レンズタイプ 単焦点 マウントタイプ M42マウント 開放値 F3.5 フォーカス MF レンズ構成 8群9枚 絞り羽枚数 5枚 焦点距離 24mm 最短撮影距離 0.25m フィルター径 58mm 重量 243.4g
カメラ M42スクリューマウント PENTAXta-ke
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PENTAX Super-Multi-Coarted TAKUMARE F2/35mm
PENTAX Super-Multi-Coarted TAKUMARE F2/35mm このレンズは、とても明るくて、コンパクト!魅力満載の広角レンズです。 以前にとても良く似たレンズを紹介しています。 サイズも含めてほとんど同じ外観で見分けがつかないほどよく似ています。 Super-Takumar F2/35mmというレンズですが、一番の違いは、Super-Multi-Coarted TAKUMAREは多層コーティングが施されている点です。 レンズを正面から見ると良く解ります。 Super-Takumarの方は、やや黄色く見えるのですが、Super-Multi-Coated TAKUMARの方は美しく緑ががったブルーに見えています。多層コーティングの効果で逆光にも強くハレーションが起きにくくなっているようです。 さらに、このSuper-Multi-Coated TAKUMAR野F2/35mmレンズには、優れた屈折率を実現するトリウムを含有した有名なアトムレンズが使われています。 解像力の向上には大いに寄与したのですが、同時の欠点も抱えていて、経年変化でレンズの黄変が出てしまう事です。 現代のデジタル一眼レフカメラで使用する限りオートホワイトバランス効果で、実際の写り自体それほど影響は受けないのですが、オールド一眼レフカメラで使用する場合、撮影に影響が出てしまう事となります。 実際、当方でも、このSuper-Multi-Coated TAKUMAR野F2/35mmレンズを手に入れた時には、後方のレンズにかなり濃い黄変が有りました。 数日間を掛け黄変の除去作業をしたところ、ほとんど気にならないレベルまで黄変を除去することが出来ました。 また時間がたてば、黄変は出ると思いますが、その時はまた黄変の除去をしようとと思います。 特に暗所で、長期間の保管状況では黄変の進行が速いようです。 ただ、トリウム自体が、放射性物質であることから被ばくを心配して使用を嫌う方もいるようです。 もっとも、放射線量と言っても極僅かで、365日素肌に密着させて過ごす様な事が無ければ、問題になるようなことはなく、実用には支障はないものと考えています。 これだけ小型軽量、コンパクトで、尚且つ開放値がF2.0というハイパフォーマンスなレンズは使い勝手も、オールドレンズらしいボケ味の魅力も含め、実力も申し分ない魅力的なレンズだと思います。 【製品概要】 販売開始時期 : 1971年~ レンズ構成 : 7群8枚 マウント : M42スクリュウーマウント フォーカス : マニュアル 絞り : マニュアル/オート 開放絞り : 2.0 最小絞り : 16 絞り羽根 : 6枚 最短撮影距離 : 40cm フィルター径 : 49mm 重量 : 242g 参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=umG87bxQN6c https://www.youtube.com/watch?v=SgxKQwDX7ok&t=5s https://www.youtube.com/watch?v=lntkj8nlXd4 https://www.youtube.com/watch?v=qx6Gt6pCzCM https://www.youtube.com/watch?v=4FuytUUNOSU&t=82s https://www.youtube.com/watch?v=Q34Kx85JBBE
カメラ M42スクリューマウント PENTAXta-ke
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PENTAX Super-Multi-Coated TAKUMARE F3.5/135mm
PENTAX Super-Multi-Coated TAKUMARE F3.5/135mm M42マウントの望遠単焦点レンズです。 コンパクトさを優先したレンズコンセプトで、F値も3.5と決して明るくはありませんが、取り回しが楽で、手持ちで撮影が十分可能という点は大きなメリットです。 少し前に、「Super-Takumar F3.5/135mm」というレンズを紹介しましたが、実は同じレンズじゃない?と疑いたくなるほどよく似ています。 実際に同じレンズと混同されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 外観から判断するとすれば、銘板の表記が違うのでそこで判断するというのが一番簡単ですね。 外観では、「Super-Multi-Coated TAKUMAR F3.5/135mm」は開放測光に対応しているので、リアの形状が異なっている点で判別しやすいです。 性能面では、レンズがマルチコーティングされており逆光、フレアー、ゴーストにも強くなっているという事です。 4群5枚のレンズ構成で、写りはさすがのペンタックス、マルチコーティングかもあって、しっかりとした描写をしてくれます。 中古市場での価格も、当時の販売本数が多かったことを受けて比較的リーズナブル価格で取引されているようです。 コストパフォーマンスで考えても、一本持っておいても良い望遠レンズだと思います。 【製品概要】 メーカー : ペンタックス 発売日 : 1971年発売 マウント : M42スクリュウーマウント 焦点距離 : 135mm レンズ構成 : 4群5枚 最大口径比 : 1:3.5 最大絞り : f3.5 最小絞り : f22 絞り羽根枚数 : 6 枚 ピント : マニュアル方式- 最短撮影距離 : 1.5 m フィルターサイズ : φ49.0mm 寸法 : 約58mm(最大径) × 88mm(長さ) 重量 : 343g 参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=NOi8s9Vh_hE
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PENTAX Super-Multi-Coated TAKUMAR F1.4/50mm
PENTAX Super-Multi-Coated TAKUMAR F1.4/50mm ペンタックスのオールドレンズで、F値1.4の明るめの標準レンズがこの50mmレンズと言う事になります。 前回アップしたレンズは、Super-Takumarの1.4/50mm、そして今回のレンズは、Super-Multi-Coated TAKUMARの1.4/50mm。 外観も含め一体どこが違うのかと言う程そっくりで、カメラに装着してしまうとほとんど見分けがつきません。 「銘板」の刻印の違いで辛うじて判別できるレベルです。 アトムレンズを使っている点も同じで、経年変化でどちらも黄変してしまうところも同じ、紛らわしいことこの上ありません。 暗い所で長期間使わずにいると特に黄変が進みやすいようで、屋外など紫外線の強い所でよく使う場合などは黄変もゆっくりになる様です。この様に黄変してしまう点が、アトムレンズの弱点なのですが、オートホワイトバランスを備えた最近のデジカメで使用する場合は、それほど気にしなくても良いのではないでしょうか。 また私は、黄変してしまったアトムレンズを、紫外線照射で元に戻す処理をして使っていますので特別アトムレンズに気を使うことなく、アトムレンズの優秀さを楽しみ乍ら愛用しています。 この50mmレンズシリーズには年代によってタイプの異なるモデルが存在している点も興味深い所です。 ➀ Super Takumar 50mm F1.4 最前期8枚玉 ➁ Super Takumar 50mm F1.4 前期8枚玉 ➂ Super Takumar 50mm F1.4 後期7枚玉 ④ Super-Multi-Coated TAKUMAR F1.4(今回のレンズ) ⑤ SMC TAKUMAR F1.4 (前々回のレンズ) 以上のタイプが存在していて、➀~➂と④については前回の説明、⑤については前々回の説明を参考にして頂ければと思います。 今回のSuper-Multi-Coated TAKUMAR F1.4は、レンズの特性もSuper Takumar 50mm F1.4と似通っているのですが、アトムレンズ(アトムレンズについては前回の説明を参照)を使っている点も似た傾向の一因かと思います。 ただ大きく異なっている点もあります。 それはレンズにマルチコーティング施している所で、逆光耐性も増しているだけでなく、画像の橋の方での解像度アップも図られているようです。 この傾向は、デザインを少し改めた、M42マウントの最後のモデルであるSMC TAKUMAR F1.4に受け継がれているようです。 【レンズスペック】 発売 : 1971年~ マウント : M42 レンズタイプ : 単焦点レンズ フォーカス : マニュアルフォーカス レンズ構成 : 6群7枚 最小絞り : f16 開放絞り : f1.4 絞羽枚数 : 8枚 画 角 : 46° 最短撮影距離 : 0.45m フィルター径 : 49mm レンズコーティング : マルチコーティング レンズ本体サイズ : 61.5mm×38.5mm 本体重量 : 230g 参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=qZ8LqK5jIcc https://www.youtube.com/watch?v=iOZbUUUgRiY https://www.youtube.com/watch?v=zQhG1g4FBNs&t=29s https://www.youtube.com/watch?v=lxjYygZZNow https://www.youtube.com/watch?v=D9KWwjFVTqM
カメラ M42マウント PENTAXta-ke
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PENTAX Super-Multi-Coated TAKUMAR F4/200mm
PENTAX Super-Multi-Coated TAKUMAR F4/200mm 小型軽量のペンタックスのオールドレンズの中にあって、大ぶりな方の200mm望遠レンズです。 F値の4.0と決して明るい方ではありませんが、実用レベルとしては十分で、最近のデジタル一眼での使用では、カメラの性能向上の助けもあって実はとても使い勝手の良いレンズだと思います。 M42スクリュー規格のマウントアダプターマウントを着装すると少し長いシルエットとなりますが、それでもこのレンズは軽量で取り回しはやり易いと思います。 こういったオールドレンズは、デジタル一眼の機能をフル活用する事で、フイルムカメラでは出来なかった撮影が、可能となり、隠れていたオールドレンズの能力が引き出せることも大きな魅力となっているように感じます。 解説するまでもないとは思いますが、このレンズは、望遠レンズですので、近い被写体ですと、絞りを解放にして撮影することで、光の加減で背景に玉ボケ現れる事があり面白いボケ写真を楽しむことが可能です。 ただ、このレンズは、解放でのピント合わせは少し難しい様に感じます。 絞り込めばピント合わせも楽になりますのでそれほど困ることもありません。 絞り込むことで、キリッとした写真に仕上げることも可能です。 【基本データ】 清三: 1971年頃 焦点距離 : 200mm 絞り羽根枚数 : 6枚 最小絞り : F4 マウント : M42マウント フィルタ径 : 58mm 最短撮影距離 : 2.5m 質量 : 約550g 参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=_RX4qJcrdwY https://www.youtube.com/watch?v=923GGGQ7jR8 https://www.youtube.com/watch?v=ZV3jk81tUwY
カメラ M42マウント PENTAXta-ke
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PENTAX Super-Multi-Coated MACRO TAKUMAR F4/50mm
PENTAX Super-Multi-Coated MACRO TAKUMAR F4/50mm 大変インパクトのある外観を持つレンズです。 正面から見るとすり鉢状になっていてズーット奥の方にレンズが見えています。 見えているレンズもずいぶん小さくて、一般的なレンズのイメージとはずいぶん違う風貌をしています。 このレンズもオークションで手に入れたのですが、カビや汚れが多く分解クリーニングが必要な状態。 解体自体は比較的簡単でしたが、外見どうりと言うか、現れたレンズ本体の小ささにちょっとびっくり、大げさに言うと、コンパクトデジカメのレンズ?と思うぐらいのサイズです。 何時もの様に、無水アルコールや、レンズクリーナーを駆使してクリーニングをし、一見綺麗になったと感じたのですが、光を当てて確認してみると小さな気泡のようなのにが全体にあり、ルーペで見てみると裏表の表面ではなくレンズの中にある・・・。 よく見るとこのレンズ、合わせレンズ?と言う事は、バルサム切れ? 何分初めての経験、言葉は知っていても実際には見たことない、どうしよう・・・ ネットで調べるも、明確な対処方法が分かる訳ではなく結構大変そう。 このままでも使えそうですが、やっぱり綺麗にしたい。失敗すればレンズはオシャカニにってしまいますが、これからもあるかもしれない事例です。何事も経験と一大決心をし、先ず、張り合わせレンズを剥がす作業です。 一番簡単そうな、シンナーに漬けて数日放置。全く効果なし。 次に、パーツクリーナーを直接噴射して冷却し、すぐに60度くらいの温水を掛けたところヌルっといった感じで外れたのです。成功です! 丁寧にクリーニングをした後にいよいよ張り合わせです。 貼り付けに使用した接着剤は、「パジコ UV-LED レジン 星の雫 ハード」。 紫外線照射で固まるタイプで、数秒で接着完了します。早い接着は大切ですがズレずに張り合わせなければ正しく撮影が出来ません。 これがなかなか難しく、貼っては剥がすの繰り返し、何とかずれなく貼れたのですが、本来は、剥がす前と同じ位置でズレなく張り合わせ必要なのですが・・・。 張り合わせ完了後、ルーペを使って確認したところ完全に綺麗になっており、バルサム切れを直すことが出来ました。 貴重な経験で、今後のレンズクリーニングの自信になりますね。 前段が長なりました。肝心のレンズについてですが、 外見上の特徴歩一つとして、鏡胴の先端外周に数字が記されています。 この数字は、分数で表わされる倍率の分母を表わしていて、倍率は「倍率=繰出し量/焦点距離」で得られるとのことです。 1964年に旭光学工業初のマクロレンズとして発売された『Macro-Takumar 50mm F/4』に採用された3群4枚テッサー型レンズ構成を引き継いで、レンズコーティングを7層にし1971年に発売されたのが『Super-Multi-Coated MACRO TAKUMAR F4/50mm』と言う事です。 勿論、ペンタックスのM42マウン、ト標準マクロレンズです。 1971年の発売当時の本体価格は19900円で、当時はかなり高価なレンズだったようです。 最短撮影距離は23.4cm、最大倍率は0.5倍で、絞り羽根枚数5枚、最小絞りF22、フィルタ径49mmで、M⇔A絞り切り替えスイッチ付きの完全自動絞りのレンズです。 ヘリコイドの長い全群繰出しタイプで、テッサータイプの小さなレンズ群の割りに大振りな鏡胴は、1/2倍の撮影を可能にする為だった様です。 写りは結構シャープで マルチコーティングおかげで色合い実像に近く、大きな欠点もなく寄れる標準レンズとしても使えそうです。 参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=C7rtGH9CkaI 【仕 様】 概要 : 1971年旭光学製、スーパー マルチコーテッド化されたマクロレンズ 正式名称 : Super-Multi-Coated Macro-Takumar 50mmF4 焦点距離 : 50mm 明るさ : F4 レンズ構成 : 3群4枚 コーティング : マルチコーティング 最短撮影距離 : 23.4cm 最大撮影倍率 : 1/2 倍 絞り構造 : 完全自動絞り 絞り羽根 : 5枚 フィルター径 : φ49mm 重量 : 240g
カメラ M42 PENTAXta-ke