PENTAX Super-Multi-Coarted TAKUMARE F2/35mm

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PENTAX Super-Multi-Coarted TAKUMARE F2/35mm

このレンズは、とても明るくて、コンパクト!魅力満載の広角レンズです。
以前にとても良く似たレンズを紹介しています。
サイズも含めてほとんど同じ外観で見分けがつかないほどよく似ています。
Super-Takumar F2/35mmというレンズですが、一番の違いは、Super-Multi-Coarted TAKUMAREは多層コーティングが施されている点です。
レンズを正面から見ると良く解ります。
Super-Takumarの方は、やや黄色く見えるのですが、Super-Multi-Coated TAKUMARの方は美しく緑ががったブルーに見えています。多層コーティングの効果で逆光にも強くハレーションが起きにくくなっているようです。

さらに、このSuper-Multi-Coated TAKUMAR野F2/35mmレンズには、優れた屈折率を実現するトリウムを含有した有名なアトムレンズが使われています。
解像力の向上には大いに寄与したのですが、同時の欠点も抱えていて、経年変化でレンズの黄変が出てしまう事です。
現代のデジタル一眼レフカメラで使用する限りオートホワイトバランス効果で、実際の写り自体それほど影響は受けないのですが、オールド一眼レフカメラで使用する場合、撮影に影響が出てしまう事となります。
実際、当方でも、このSuper-Multi-Coated TAKUMAR野F2/35mmレンズを手に入れた時には、後方のレンズにかなり濃い黄変が有りました。
数日間を掛け黄変の除去作業をしたところ、ほとんど気にならないレベルまで黄変を除去することが出来ました。
また時間がたてば、黄変は出ると思いますが、その時はまた黄変の除去をしようとと思います。
特に暗所で、長期間の保管状況では黄変の進行が速いようです。

ただ、トリウム自体が、放射性物質であることから被ばくを心配して使用を嫌う方もいるようです。
もっとも、放射線量と言っても極僅かで、365日素肌に密着させて過ごす様な事が無ければ、問題になるようなことはなく、実用には支障はないものと考えています。

これだけ小型軽量、コンパクトで、尚且つ開放値がF2.0というハイパフォーマンスなレンズは使い勝手も、オールドレンズらしいボケ味の魅力も含め、実力も申し分ない魅力的なレンズだと思います。

【製品概要】

販売開始時期 : 1971年~
レンズ構成 : 7群8枚
マウント : M42スクリュウーマウント
フォーカス : マニュアル
絞り : マニュアル/オート
開放絞り : 2.0
最小絞り : 16
絞り羽根 : 6枚
最短撮影距離 : 40cm
フィルター径 : 49mm
重量 : 242g

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=umG87bxQN6c
https://www.youtube.com/watch?v=SgxKQwDX7ok&t=5s
https://www.youtube.com/watch?v=lntkj8nlXd4
https://www.youtube.com/watch?v=qx6Gt6pCzCM
https://www.youtube.com/watch?v=4FuytUUNOSU&t=82s
https://www.youtube.com/watch?v=Q34Kx85JBBE

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