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やまと (20本入)
日本初のキングサイズ(85㎜)銘柄。 全面金色地に大きくひらがなで「やまと」とネームロゴ風にあしらっている。またその文字もそれぞれ色を変えるなど、意欲的なデザインと言える。「やまと」の各文字は、藤原定家(1162‐1241)の書蹟から集字したもの。一般販売としては短命に終わったが、デザイン性やひらがなで銘柄名が記されている点が訪日外国人に受け入れられたのか、輸出用ならびに空港販売用が存在した。 1966年12月1日~ ・100円で発売開始【画像1】 1967年4月頃~ ・底面「YAMATO」文字修正、小字【画像2】 ・底面文字大小比較【画像3】 1968年5月1日~ ・130円に価格改正 ・封緘紙で新価格表示を行う告知がされたが、新価格表示のものは発売されなかった。 1971年6月 廃止
スタンダード型 秋月 繁 1971年6月 1966年12月1日shirotanino
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ワン マイル(1梱包:2.5g入×6袋)
日本たばこ産業株式会社発足以降、しばらくは「スクラップ アンド ビルド」の時代があり、紙巻タバコも短期間で発売と終売を繰り返していました。紙巻以外の各種特殊タバコもそれにならい、新規ファンを増やすためにさまざまなキャンペーンが行われました。 この「ワンマイル」もその当時の品物で、敷居が高く難しいと思われがちなパイプタバコを、ビギナー向けにハンディサイズに仕立てたものであり、パイプその他の小物もひとまとめにして通信販売でも購入できるようにしたものでした。 1988年12月頃~ 1梱包6袋入り 240円で発売開始 【画像1】各フレーバー小分け袋 ☆左から メープル・チェリー・アニスの各フレーバー 【画像2】小分け袋裏面 【画像3】キャンペーンビラ表面 ☆B5判。配布形態は縦遣い横で山折りにし、縦で再度山折り、男性が表でグッズ紹介が裏になり最終的にB7判となる。 【画像4】キャンペーンビラ裏面 ・終売時期不明
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レッドダイアモンド(20本入両切)―沖縄向け輸出用
琉球政府発足当時、沖縄はアメリカおよび英国資本による香港のタバコメーカーの銘柄が市場を占めていました。その中で、商品としてより強い印象を与えられるよう、原色に近い色遣いでデザインされといわれています。ただ、時期を同じくして輸出されていた「チェリー」に比べて人気が出ず、早々に廃止されました。 【画像1】1954年より沖縄向けに製造・輸出 【画像2】拡大
U字型 谷 益三 1954年内に廃止 1954年shirotanino
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らん(20本入)-輸出用
「らん」の輸出用である 【画像1】全景 【画像2】拡大
ヒンジリッド型shirotanino
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らん(4本入)-国内向けサンプル
シェルアンドスライド(小箱)shirotanino
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チェリー(4本入)-海外向けサンプル
シェルアンドスライド(小箱)shirotanino
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ハイライト(20本入)-その1
「ホープ(ショートサイズ)」が発売されて3年後、フィルター付き・ロングサイズで「ハイライト」が発売された。デザインは和田 誠(1936-2019)によるもので、和田の出世作である。発売後2週間で4億本を売上げ人気の銘柄となり、以降、日本のタバコはフィルター付きが加速し、戦前・戦後発売の両切銘柄を駆逐することになる。 1967年には当時のソビエト連邦にも輸出されるなど、戦後の日本タバコ史に大きな足跡を残し、「ハイライトデラックス」・「ハイライトエキスポート」などのファミリー銘柄や「インターナショナル」などのライセンス銘柄を多数持ったのもこのハイライトが初である。 1960年6月20日~ ・70円で発売開始 【画像1】 1961年4月1日~ ・巻サイズ変更により用紙規格縮小【画像2】 1968年5月1日~ ・80円へ価格改正 新価格品として封緘紙一時変更 【画像3】 ・価格改正シールで新価格に対応したもの 【画像4】 1972年7月頃 ・「健康に注意」の文言が入る 【画像5】 1975年7月頃 ・新価格品表示「np」マーク入り 【画像6】 1975年12月18日~ ・120円へ価格改正 ・以降、印刷用感知マーク採用される【画像7】 1980年 4月22日~ ・150円へ価格改正 1980年6月1日~ ・専売公社証票変更【画像8】 1983年5月1日~ ・200円へ価格改正
U字2型 和田 誠 1960年6月20日shirotanino
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ミスタースリム (20本入)
わが国における初の100ミリサイズ(スーパーキングサイズ)の銘柄。 当時、スリムサイズたばこは、海外を見渡しても23ミリに巻いたものが主流で、それよりもさらに0.5ミリ細く巻いた、極めて個性的でファッショナブルな銘柄であった。 金色地にストライプ、影付き文字のロゴを底へあしらうことで、上にのびる高さを表現。デザインコンセプトにダンディズムを押し出し、名前こそ「ミスター」ではあるが、そのファッション性から女性ファンを多く獲得した銘柄でもある。ペアブランド商品として、後にメンソール入りが発売されたが、これはフィルターそのものにに加香したものである。 【画像1】1971年12月1日~ 120円で発売開始 【画像2】1972年7月頃 ☆「健康に注意」の文言が入る 【画像3】1975年7月頃 ☆ 新価格品表示「np」マーク入り ・1975年12月18日~ 170円へ価格改正 ・1980年4月22日~ 200円へ価格改正 【画像4】1980年6月1日~ ☆専売公社証票変更 ・1983年5月1日~ 220円へ価格改正 ・1985年4月1日~ ☆日本たばこ産業発足 ・1986年5月1日~ 240円へ価格改正 【画像5】1994年~1997年 ☆価格記号 HB-24 ・1998年12月1日~ 260円へ価格改正 ・2003年7月1日~ 280円へ価格改正 ・2003年8月廃止
スタンダード型 垣内 貞夫 2003年8月内 1971年12月1日shirotanino
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しんせい(20本入)-試験販売用その他
1957年の「新生」改装時に試験販売された「しんせい」の各種。 試験販売は以下の地域・職域で行われました。 ①東京・大阪・名古屋・福岡・高松各専売局管内の小売り店300店 ②千葉県多胡町・埼玉県秩父市で10日間 ③前項①の5管内に存在する、就労人口500~1,000人程度の事業場 販売総数は計20,000個であり、内訳は以下の通りである。 試行販売区分「A号」【画像1-2】 ・図案作成者:岩崎勇夫 ・10,000個販売 試行販売区分「B号」【画像3-4】 ・図案作成者:戸田信孝 ・5,000個販売 ・採用されたデザインであるが、正式販売にあたっては一部改正を加えている 試行販売区分「C号」【画像5-6】 ・図案作成者:谷 益三 ・5,000個販売 記念タバコ「徳島産業科学大博覧会」【画像7】 ・1958年3月20日発売開始、75万個 ・図案作成者:木村柳二 ・徳島県1県で発売、「しんせい」唯一の記念タバコ
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リリー(10本入)
専売制度開始時の、両切3品種のうちのひとつ。 他の2品種同様、当初のデザインはすぐに改められて、その後改正されたデザインで昭和初期まで販売されました。発売当初は、アール・ヌーボーの影響を受けた若干デフォルメの効いたタッチで花かごに盛られたユリの花を描いていましたが、国内向けデザインはより写実性のあるユリの花を、銘柄名「LILY」を大きく描いたものとなりました。米騒動、昭和恐慌時の銘柄整理を生き延びましたが1934年に廃止されました。 1904年6月29日~ 金5銭で発売開始 1905年4月17日~ 意匠改正【画像1】 発売時期不明~ 6銭へ価格改正【画像2】 1922年10月1日~ 8銭へ価格改正【画像3】 ☆刷色変更(地色に網線添加3色刷) 1928年4月30日~ 10銭へ価格改正 ・「賣」の上部が「土」【画像4】 1933年以降~ 「賣」書体修正【画像5】 1934年3月廃止
シェルアンドスライド(小箱) 岸野 盛雄 1934年3月 1904年6月29日shirotanino
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チェリー(4本入)-国内向けサンプル
販促メッセージ入りの国内向けサンプル。表面は共通で通常販売用のチェリーと同じ。
シェルアンドスライド(小箱)shirotanino
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飛鳥(50g缶入)
国産パイプタバコの「最高級品」として発売された。 初めてタバコがもたらされた「安土桃山時代」から、銘柄「桃山」の名が採用されたことに倣い、その「桃山」を超えるものとして、大陸から多くの文物が寄せられた「飛鳥時代」からその名が採用された。 明るい白地に、八角形の唐草飾り枠を構成し、細めの明朝体とイタリック体でまとめた文字ロゴを調和させ、本品のもつ高級感をよく表現している。 国産パイプたばことしては、初めて「ラタキア葉」を用いるなど、世界に通じるものを志向した銘柄であったが、2004年に国内生産・販売終了となった。以降はデンマークのマックバレンに製造を委託し、輸入品として現在も「飛鳥・プレミアム(100g)」として販売継続中である。 【画像1】1973年3月25日~ 400円で発売開始 ・1975年7月頃 ☆新価格品表示「np」マーク入り ・1975年12月18日~ 600円へ価格改正 ・1980年4月22日~ 660円へ価格改正 ・1980年6月1日~ 専売公社証票変更 ・1983年5月1日~ 710円へ価格改正 ※1964年の東京オリンピックの際、記念銘柄の候補に「飛鳥」があげられたことがある。
平型丸缶 田中 晋 1973年3月25日shirotanino
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ハイライト(20本入)1967年全国火災予防運動協賛
全国火災予防運動協賛ハイライト。通常販売用のハイライトと全く同じデザインで、当初は封緘紙の中央に標語をいれたものが販売されたが、のちに専用の封緘紙を貼付した。 【画像1】全体。通常販売用と同じ。 ◎通常販売用の封緘紙を一部改めて標語を印刷 【画像2】「一服の味に恥じないあと始末」 ☆標語は同じでレイアウトを変更 ◎専用の封緘紙を作成 【画像3】左から「一服の味に恥じないあと始末」、「楽しく一服きれいに始末」 、「吸がらは灰皿に…」
U字2型shirotanino
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とうきょう'64(20本入)
東京オリンピックの期間中と、それ以降継続して販売された。 なお2020の東京五輪では記念銘柄の発売は行われなかった。 一般販売期間には僅か2種ではあるが、記念タバコが発売されている。 1964年9月1日~ ・100円で発売開始 ・封緘紙に五輪マーク刷り込み【画像1】 1964年11月以降 ・デザイン一部変更、五輪マークを外し一般販売銘柄へ【画像2】 ・期間販売分と一般販売分の封緘紙拡大【画像3】 1966年9月 廃止 ☆記念タバコ「国際通貨基金東京総会記念」 ・1964年9月5日発売開始、25万個【画像4】 ☆記念タバコ「英国博覧会記念」 ・1965年9月17日発売開始、100万個【画像5】 ・東京晴海の会場において、会期中10月3日まで製造実演が行われた。 ・日本初の「ヒンジリッド型小箱(蓋付きハードボックス)」包装であり、たばこの取り出しを容易にするため、引き出し用のリボンが付けられていた。
U字2型 谷 益三(記念)・垣内貞夫(一般) 1966年9月 1964年9月1日shirotanino
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ミスタースリム (輸出用20本入)
ミスタースリムの輸出用。発売当時では、世界で一番細いスリムサイズであったので、そのことをセールスポイントに輸出されたのではないだろうか。詳しいことは調査中。 【画像1】日本専売公社証票入り 【画像2】「THE JAPAN TABACCO MONOPOLY CORP.」名義
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