- Fossil Museum
- 2F ロシアの三葉虫
- Hoplolichoides conicotuberculatus
Hoplolichoides conicotuberculatus
ホプロリコイデス(ホプロリカス)はロシア産三葉虫で最も人気の高い種で、ゴツゴツとした体と威圧感のある風貌で存在感抜群の種です。ホプロリコイデスというのはホプロリカスに似たもの(ホプロリカスもどき)という意味になりますが、学術的な分類だけであまり区別する必要もないと思っています。コニコツベルクラツス(conicotuberculatus)は、ラテン語のconus(円錐)に由来するコニコ(conico-)に、小突起を意味するツベルクルム(tuberculum)を合わせたもので「円錐状に尖った小突起」という意味で、体表面のブツブツを表現しているそうです。
さて、私自身、ホプロリコイデス(ホプロリカス)はロシア産三葉虫の中では好きな種で、こだわりもあったため、この個体は多数のオファーの中から選び抜いた標本となります。
フリースタンディングで圧縮変形は無く、背部の棘や、胸部、尾部のブツブツとした突起もリアルなまでに見事に剖出されています。
最近はロシア情勢のため、このクラスの標本を入手するのが非常に難しくなりました。
