- Roku Museum
- 2F 西洋古地図_Sebastian Munster
- Montpelier (フランス)_1
Montpelier (フランス)_1
モンペリエはフランス南部の学術都市です。
中世初期は近隣の港町であるマグロ―ヌの方が栄えていましたが、相次ぐ海賊の襲撃を受け内陸のモンペリエに中心が移りました。モンペリエの町、城及び城壁は当時この地域を支配していたギレム公により10世紀後半に整備されました。12世紀になると、地中海貿易の拠点として、また、カソリック、イスラム、ユダヤ、(後にプロテスタント)の融合する文化圏として栄えました。また1220年に設立された医学学校はその後数世紀に亘りヨーロッパ医薬教育の中心となりました。イベリア半島のアラゴン王国(婚姻により当地を獲得)より1204年には都市権を得ましたが、1349年にフランスに売却されました。しかし、15世紀後半にその地位をマルセイユに奪われ繁栄を失います。
掲載の地図はSebastian Munster作の「Cosmographia」(複数年に亘り、数か国語で刊行)の内、1598年刊行のドイツ語版になります。