Lüneburg (ドイツ)

0

リューネブルクはドイツ北部の町です。

元々岩塩の採掘で繁栄してはいましたが、政治的には北方数キロに所在しスラブ人の交易拠点として繁栄していたバルドウヴィックに従属していました。しかしバルドヴィックがバイエルン公兼ザクセン公ハインリヒ獅子公への忠誠を拒否したことから公により破壊され、交易の拠点がリューネブルクに置かれることになりました。その後北ドイツ地方の塩の交易を独占したことからリューネブルクは大いに繁栄しハンザ同盟都市となり、1247年には都市権を獲得します。当時、北海で漁れる鰊の保存料としてとても重要でした。1235年になるとブルンスヴィック―リューネブルク公国が設立されその首都となったこともありましたが、1371年に市民の反乱により公国家は追放され1392年に帝国自由都市となります。また同年中継貿易地権を獲得し近隣を通過する証人は全てリューネブルクで荷物の積替えを行わなければならなくなったことにより、更に繁栄をします。しかし1560年頃から鰊の不漁が始まったことから塩の需要が急減し、衰退を始めます。

掲載の地図はSebastian Munsterの死後に出版された「Cosmographia Universalis」の派生版としてFrançois de Belleforest によりフランス語に翻訳された「La Cosmographie universelle de tout le monde」所収のもので、1575年刊行です。

Default