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『ヤング・ゼネレーション』
1979年アメリカ制作。 ピーター・イェーツ監督作品。 アカデミー脚本賞も受賞した青春ドラマ映画。 若者4人の声優が池田秀一、玄田哲章、鈴置洋孝、中尾隆聖というのが時代を感じさせます。
映画ソフト 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント ポール・ドゥーリイqqtys
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『十二人の怒れる男』BD
1957年アメリカ作品。 シドニー・ルメット監督。 あまりにも有名な法廷映画の傑作。 最初から少年の無罪を主張する、陪審員8番を演じるヘンリー・フォンダの熱演が光ります。 フォンダが光るということは、有罪を主張する側も負けてはいません。 特にリー・J・コッブ演じる陪審員3番は決して忘れられない存在でしょう。 BD版ではDVDに収録されていた日本テレビ版に加えて、NET版の吹替えも収録。 大塚周夫さんはNET版で、野球見たさにさっさと裁判を終わらせようと有罪を主張する、これまた存在感ある陪審員7番を演じています。
映画ソフト 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント ジャック・ウォーデンqqtys
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吹替の帝王『猿の惑星』<日本語吹替完全版>コレクターズブルーレイBOX
1968年アメリカ作品。 フランクリン・J・シャフナー監督。 チャールトン・ヘストン主演、衝撃的なラストがあまりにも有名なSF映画の金字塔。 近年製作されたリメイク3部作もかなり面白い作品でしたが、こちらがオリジナルです。 『吹替の帝王』の名に恥じず、DVDに収録されたソフト版に加えて、フジテレビ版、さらに幻のTBS版と存在する吹き替え版すべてを収録。 どれもキャストは素晴らしい面々ばかりですが(もちろんヘストンは全て納谷悟朗)、やはりコーネリアスに山田康雄を据えたTBS版が光ります。 大塚周夫さんはフジテレビ版のザイアス議長を名演。 ポイントは、ソフト版とTBS版でザイアスを演じている熊倉一雄さんとの芝居の違いです。 以前、吹き替えファンの方が両者を比較して、 「熊倉ザイアスは人間に対する嫌悪と侮蔑、大塚ザイアスは人間への恐怖と同情的な憐れみが根底にある」 というようなことを言っていましたが、実によく分かります。 それを受けるテイラーは両方とも納谷悟朗さんですので、納谷さんがどう返しているのか、ここも注目ポイントですね。
映画ソフト 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント モーリス・エヴァンスqqtys
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『西部の王者』DVD
1944年アメリカ作品。 ウィリアム・A・ウェルマン監督。 西部開拓時代に、白人とインディアンの懸け橋となった実在のガンマンである、バッファロー・ビル(本名はウィリアム・F・コディ)の半生を描いた作品。 インディアンと白人の対立、アメリカ東部と西部の生き方の違い、自然と文明の狭間に揺れる主人公と、それを献身的に支える妻の姿など、とても胸を打つ素晴らしい作品なのですが、真に驚くべきはこれが作られた年代です。 1944年、まさに第二次世界大戦の真っ最中であり、大日本帝国との太平洋をめぐる争いはようやく勝利の兆しが見えてきたという、そんなときにこんな映画を作ってしまうというのは・・・。 なぜなら、この映画におけるインディアンと白人の衝突は、どこか日本とアメリカの戦争を暗示しているように見えるからです。 そしてインディアンを決して加害者として描かず、彼らの信念や生き様ゆえに、避けられなかった悲劇として表現していることも特筆すべき点です。 とてもプロパガンダに走りやすい戦時中の映画とは思えません。 西部開拓時代、というと遥か昔のことのように感じますが、主人公のバッファロー・ビルは第一次世界大戦最中の1917年まで存命であり、本作は死後わずか27年後に公開となっています。 アメリカの奴隷解放、インディアンとの戦争というのは、決して大昔の出来事ではないのです。 大塚周夫さんは主人公のバッファロー・ビル役。 僕の知る限り、大塚さんの芝居の中ではもっとも二枚目だと思います。 吹き替えが作られたのは1969年、まだリチャード・ウィドマークやチャールズ・ブロンソンのイメージが定着する前であり、だからこそ今聞くととても新鮮に感じます。
映画ソフト 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント ジョエル・マクリーqqtys
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『暗闇でドッキリ』DVD
1964年アメリカ作品。 ブレイク・エドワーズ監督。 有名な『ピンクパンサー』シリーズの2作目。 1作目『ピンクの豹』では準主役だった、ピーター・セラーズ演じるクルーゾー警部が初めて主役になった作品。 …なんですが、『ピンクの豹』の続編としてこの後に『ピンクパンサー2』が作られたので、立ち位置的にはスピンオフのようなポジションに収まっているようです。 あの一度聴いたら忘れられない『ピンクパンサーのテーマ』も本作では流れません。 大塚周夫さんは前作『ピンクの豹』から続いてピーター・セラーズを担当。 この作品以降は羽佐間道夫さんにクルーゾー警部を取られてしまったわけですが、わたくし個人としましては、絶対に大塚周夫さんの方が合っていたと思っています!(偏見) 恐らく、クルーゾーの羽佐間さんとドレフィスの内海賢二さんでバランスを取った結果だと推測してはいるのですが…。 残念ながら『ピンクの豹』DVDには大塚セラーズではないバージョンが収録されてしまったのですが、最近になって有料チャンネルでその音源が放送されたようです。 次のソフト化の際には収録されることを願って止みません。
映画ソフト 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント ピーター・セラーズqqtys
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『エバー・アフター』
1998年アメリカ制作。 アンディ・テナント監督。 グリム童話の『シンデレラ』をアレンジした作品。 昔話の決まり文句「いつまでも幸せに暮らしました」という意味の"Ever After"がタイトルというのが洒落ています。 コメディタッチのラブロマンスもので、とても楽しく見れる佳作です。 シンデレラもそうですが、昔話のお姫様は 「ひたすら耐える」「待つ」「頼る」 という印象がありますが、今作のヒロインは男顔負けの活発さで頭も切れる、とてもたくましい女性像で見ていて清々しい。 そんな活き活きとした女性をドリュー・バルモアが演じています。 大塚周夫さんはなんとあの天才レオナルド・ダ・ヴィンチ役! なぜシンデレラにレオナルド・ダ・ヴィンチなのかは見てのお楽しみ。 (なんとなく想像はつきますけどね)
映画ソフト 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント パトリック・ゴッドフリーqqtys