2021/8/2 Natural monument 遠山川の埋没林と埋没樹
初版 2021/08/06 05:47
改訂 2022/09/07 12:44
公開日:2021/08/06
◼️長野県指定天然記念物(令和元年10月24日指定)長野県飯田市南信濃自治振興センター所蔵の標本樹・梨元ていしゃ場の標本樹・小道木の埋没林・大島の埋没樹の包蔵地
奈良時代に発生した土石流により遠山川が堰き止められました。天然ダム湖に水没した原生林は埋没林となりました。
出土したヒノキの年輪年代法による分析から714年に枯死したことがわかります。平安時代に書かれた"続日本書紀"や"扶桑略記"の記録では、近しい年に遠江国と駿河国に大きな地震があり、大規模な崖崩れが川を堰き止め、後に決壊し民家が水没したことが記されています。分析結果を裏付けます。
奈良時代に発生した災害状況の研究、防災教材として貴重であるとして天然記念物に指定されました。