2021/7/14 三浦半島の岩礁海岸

初版 2021/07/15 05:51

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2021/07/15

Natural monument 三浦市海外町のスランプ構造

◼️神奈川県指定天然記念物(昭和53年9月1日指定)神奈川県三浦市海外町

三浦半島や房総半島南部は2千万年前〜千5百万年前に太平洋プレートの深海底に堆積した地層でできています。フィリピン海プレートの伊豆半島の衝突の力で急激に隆起し、6百万年〜4百万年前と若く、1~2kmと埋没深度の浅い世界的に見ても珍しい剥ぎ取り付加型の付加体です。

断層・褶曲・不整合といった地質構造、クロスラミナ・コンボリュートラミナ・スランプ構造・デュープレックス構造・漣痕・生痕化石・火山豆石といった堆積構造、海成段丘・海蝕崖・海蝕洞・ポットホール・タフォニーといった侵食地形が観察できます。

観音崎公園海岸や城ヶ島の岩礁海岸は遊歩道が整備されていて、多彩な地質現象が学べる教科書です。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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