2021/5/23 Natural monument 瀬林の漣痕

初版 2021/05/28 06:11

改訂 2022/09/07 12:44

公開日:2021/05/28

◼️群馬県指定天然記念物(昭和40年7月23日指定) 群馬県多野郡神流町神ヶ原

漣痕は水流によってできた水底の模様が化石になったモノです。"さざなみの化石""リップルマーク"とも呼ばれています。

1953年の道路拡幅工事の際に現れ、1985年に"奇妙な穴"とされていた跡が、1985年に2つのグループの3匹以上の恐竜の足跡と解釈する発表がなされます。過疎の街は恐竜ブームで沸き立ちます。5月の連休に約5万人が訪れたそうです。学問的に間違った内容のパンフの発行や誤解を招く恐竜の看板・置物、景観に合わないバラック建ての土産物屋に恐竜祭りが開催されます。学問とかけ離れた観光名目のお金儲けが目立ってしまったようです。(参考:地学教育42巻2号)

2019年にリニューアルオープンした神流町恐竜センターは、神流町から発見された恐竜化石や山中地溝帯の地質が学べます。食堂や土産物店・観光案内所を併設した学問と遊びを両立させた拠点施設です。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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