2021/5/14 Natural monument 青海川の硬玉産地及び硬玉岩塊

初版 2021/05/19 11:45

改訂 2022/09/07 12:44

公開日:2021/05/19

◼️国指定天然記念物(昭和32年2月22日指定) 新潟県糸魚川市橋立

青海川の上流黒姫山の麓、真砂橋から上へ477mの区間に大小40個の翡翠の原石が点在しています。

翡翠を含む蛇紋岩メランジュ帯内には青海石・奴奈川石・糸魚川石・リューコスフェン石・ベニト石・ストロンチウム燐灰石といった珍しい鉱物を含んでいます。鉱物コレクターには憧れの地です。翡翠の成因は沈み込み帯で低温高圧力を受けた曹長石が分解してヒスイ輝石と石英になったと説明されてきました。しかし、あるはずの石英が発見されていません。今は、熱水が関与する説が有力です。

橋立の翡翠は天然記念物に指定され保護されていますが、後絶たぬ盗掘が社会問題となっています。盗掘を免れた翡翠の原石は道の駅親不知ピアパークの「翡翠ふるさと館」へ運ばれ保護されています。102tの原石は屋内展示物としては世界最大級です。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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