2021/4/16 Natural monument ホッチ峠の饅頭石

初版 2021/04/21 06:06

改訂 2022/09/07 12:44

公開日:2021/04/21

◼️甲斐市指定天然記念物(昭和45年10月1日指定 )山梨県甲斐市敷島町

昔、弘法さんがお腹を空かせ団子を乞う、婆さんは「石だから食べられない」と断ります。婆さん、食べようとしたら本当に団子は石になってしまいました。これが饅頭石です。雲根志には甲斐国荒井沢山に「里人土饅頭と云う、山の麓に多くあり、うす赤くして少し黄なり、石より軟らかく土より堅し、石中には黒き膏薬のごとき土あり」と、饅頭石が紹介されています。位置的には饅頭峠とされていますが、天然記念物指定地のホッチ峠と同じものです。

甲斐市のHPには「 この石は、第四紀更新世中期(今から15万年以上前)に火山活動を停止した黒富士火山の火山岩が、雨などによって浸食されながら丸みをおびた小礫となり、これが雨水や湖水などによって脱アルカリ作用をうけ、加水ハロイサイトや石英を含む物質になります、これを核とした鉄皮殻がつくられますが、この時周囲の疑灰質や安山岩の風化砂などが一緒に付着し、長い年月をかけて饅頭石が出来上がります」と、あります。よくわかりません。

※奇石博物館展示の饅頭石

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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