2020/12/7 Natural Monument 天神山男神石灰岩

初版 2020/12/09 06:50

改訂 2022/09/07 12:44

公開日:2020/12/09

◼️静岡県天然記念物(昭和41年9月20日指定)静岡県牧之原市男神651-1

牧之原市には男の山と女の山があります。天神山男神神社と帝釈山女神神社です。どちらも尖った石灰岩でできた岩山ですが、女神は採石場があった関係で幾分平で膨よかな感じです。

萩間川の侵食により分断されるまでは一体の岩体であったと考えられており、含まれるレピドシクリナから中新世に形成された第三紀最大級の石灰岩体です。

中新世に堆積した地層は日本列島の各地に見られます。中新世は日本海誕生の時代であり、日本列島の骨格ができた時代です。化石も豊富で、当時の古環境・古地理の解明も日進月歩です。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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