2020/6/27 盛岡の街中に巨岩、その訳?

初版 2020/07/03 17:53

改訂 2022/09/07 12:42

公開日:2020/07/03

Natural monument 石割桜

◼️国指定天然記念物(大正12年3月7日指定)岩手県盛岡市内丸9-1

盛岡地方裁判所の敷地には天然記念物の"石割桜"があります。350年前に雷が落ちて割れた岩に桜が育った事になっています。盛岡城の石垣の一部には露岩がそのまま利用されていたり、岩手医科大学付近が"石間"と呼ばれていたりで、古くから花崗岩が露出していた場所だったようです。

那須川町には三ツ石神社があります。境内には三つに割れた"鬼の手形"と呼ばれる巨大な花崗岩の岩があります。一説には"岩手"の名前の由来になった岩です。「火の中から飛んできた尊い石だ」と、岩手山が噴火した時に飛んできたと伝えられていますが、ウソでしょう。

Author
File

prin

球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

Default