2020/2/25 Natural Monument 錦向山麓の接触変質地帯

初版 2020/03/04 17:52

改訂 2022/09/07 12:44

公開日:2020/03/04

◼️国指定天然記念物(昭和17年9月19日)滋賀県蒲生郡日野町大字北畑

この場所は綿向山へ登る登山道(北畑林道)、日野川支流西明寺川上流水木谷の砂防ダム付近に位置します。石灰岩が貫入した花崗岩の熱により接触変成された露頭からスカルン鉱物が観察できます。ハンマで叩くことはできませんが、沢の転石には珪灰石が絹糸のような光沢を見せています。綿向山の山中には接触交代鉱床の廃坑がいくつも有り、ズリから閃亜鉛鉱・方鉛鉱・硫砒鉄鉱などの金属鉱物が採取できるようです。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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