2020/2/5 Natural Monument 柴石の化石

初版 2020/02/06 17:53

改訂 2022/09/07 12:44

公開日:2020/02/06

◼️東栄町指定天然記念物(昭和37年12月1日指定)愛知県設楽町長江字ソンジャ 

設楽町と東栄町の境界にある柴石峠、天然記念物指定地へのアクセスは何も表示はありません。"おでかけ北設"というコミニュティバスの"天堤"バス停から"町道19号線"という名の林道に入り終点"大鈴・鹿島山登山口"に位置します。

古くは「雲根誌」に登場する古典的化石産地であり、新第三紀に堆積した淡水性の凝灰質泥岩から産出する植物化石は保存状態が良く"柴石峠植物群"と命名されています。昆虫や魚、スッポンの化石、ホウキカンバと呼ばれるカバノキ科の植物化石が多産する化石群集からは、冷温帯から暖温帯上部にかけての落葉広葉樹が繁茂していたと考えられています。

露頭は朽ちかけたフェンスとトタン屋根で保護され、周囲は有刺鉄線で囲まれています。化石層を実際に見学することはできません。発掘調査が完了した現場の保存方法としては有りでしょう。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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