2019/3/14 Natural Monument 大鹿村の中央構造線(北川露頭・安康露頭)

初版 2020/02/17 17:54

改訂 2022/09/07 12:44

公開日:2020/02/17

◼️国指定天然記念物(平成25年10月17日指定)長野県下伊那郡大鹿村

中央構造線は、関東から中部・近畿・四国を経て九州まで、ほぼ東西に連続する大断層で、延長は1000kmにも及びます。花崗岩を主体とする断層北側の内帯と呼ばれる地域と、南側の変成岩地域の外帯とに日本列島を二分します。

顕著な地形的特徴を示す地域は全国にあり、明瞭な断層を確認できる露頭は天然記念物指定されている場合も少なくないです。特に長野県茅野市から静岡県水窪町に至る南北の谷、和歌山県の紀ノ川、徳島県の吉野川から石鎚山脈の北縁に沿う地域は宇宙からでも直線的な地形をとらえることができます。現在でも千年あたり右横ずれ数mの変位量を示す活断層です。

冬場はたどり着くことは難しいでしょう。雪が積もれば露頭の観察はできません。鹿の鳴き声が聞こえます。綺麗なトイレと駐車場が整備されています。何もないよいところです。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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