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1970年大百科
大阪万博の開催年である1970年という時代を特集した一冊です。発行されたのが85年なので、「15年前を振り返る」という事ですね。 この手の書籍は社会・芸能などさらっと紹介してお茶を濁しがちですが、本書はアングラやヒッピーといった文化にもマニアックに言及している点が他とは違います。流石サブカルの雄、雑誌「宝島」の別冊を謳うだけの事はあります。 当時の時代の最先端を行っていた若者を特集した「若者紳士録」を抜粋し再録した部分では、各人の住所や電話番号まで記載されてるのが時代を感じさせます。 #サブカル #1970年
JICC出版局 1000円 1985年omaharuge102
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トラウマヒーロー総進撃!
当館では“クセの強い”マンガも何点か展示しております。おどろおどろしくてインパクトのあるそういったマンガの数々を特集したムックです。 「トラウマヒーロー」と題されてますが、取り上げられているのはホラー系だけではありません。中沢啓治の「はだしのゲン」や藤子不二雄の“裏『まんが道』”である「ハムサラダくん」、ジョージ秋山やつのだじろうの作品も。当館にて展示済みの「地獄くん」も当然(?)取り上げられてます。 個人的に一番のインパクトと言ったら日野日出志の作品ではないかと思います。帯に書かれた「地獄の子守唄」の一節など狂気です。日野氏は一時期「少年キング」で連載を持っていたという今では信じられない実績があります。 最期に、たまたま小学校低学年で読んで凄く印象に残っていた、「少年マガジン」に二週に亘って載った「ある惑星の悲劇」も取り上げられているので一言。最初タイトルに「惑星」と付いていたのでSFかと思って読んだら、内容は広島で原爆に遭って生き残った人の回想録を作者が感動してマンガ化したものでした。がれきの下敷きになって「ふるさと」を歌いながら死んでいく子供達の描写は子供心に強烈に心に残ったのです。 #マンガ #ホラー #トラウマ
水声社 1500円+税 1998年omaharuge102
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宇宙5000年目の恐怖
科学者が実験によって“未来人”を呼び寄せてしまうという映画です。日本ではTV放送のみ。 やって来た未来人の女性は大きめのスパンコールらしきキラキラを貼り付けた全身タイツに身を包んでおります。元は醜い顔をしてますけど、看護婦を殺して顔の型を取ってすり替わります。結局すぐにばれてマスクを剥ぎ取られ元の顔に戻ったところ、もみ合ううちに機械の爆発で消滅してエンド。 何だかその未来人ってやたら甲高い声で「キーキー」叫んでてうるさいのでしたw #洋画 #SF #ホラー https://youtu.be/lotDjijcyco
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燃える惑星 大宇宙基地
この作品は日本盤が出てますが未入手。なので海外盤を展示します。 旧ソ連では良質のSF映画を数多く制作してました。そこに目を付けた米国人がフィルムを買い付け、アメリカ人の俳優を使って撮り足し編集して公開という例が結構あります。当館でも展示済みの「原始惑星への旅」でも書きましたが、同じ映画を2パターンの撮り足しで別映画に仕立て上げオリジナル版と併せて三本の映画が出来上がっちゃったという“ひと粒で三度おいしい”などという離れ業もあったりしてw この映画も元はソ連製です。 この映画には二匹の宇宙怪獣が出て来るんですが、これがまあ、いかがわしい姿でして、縦に大きく割けた口を持つ怪獣に触手を持った怪獣が突っ込んで行くという・・・「これあかんでしょ」というシーンがあるんですね。「フレッシュゴードン」じゃないんだからww 何より驚きなのがこのアメリカ版を作ったのが若き日のフランシス・F・コッポラだという事。「ゴッドファーザー」の約10年前の黒歴史(?)です。これには天国の黒澤明も苦笑い? #洋画 #SF #ホラー https://youtu.be/mA3VggWK9bw
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知られざる大陸
この作品は日本盤が出てますが未入手。なので海外盤を展示します。日本未公開。 南極の地下には恐竜が住む温暖な世界が拡がっていたという映画です。パッケージにはちょっと不恰好なティラノが写ってますが、アメリカ映画には珍しい着ぐるみで撮影されてます。他にも水中から首をもたげる首長竜も登場しますがこちらはハリボテでした。お馴染みの本物のトカゲをアップで撮った恐竜もいます。 着ぐるみティラノ君ですが、全体的な出来は日本の怪獣の方が上。しかし、日本の怪獣着ぐるみにはないギミックが仕込まれています。口の開閉以外に鼻の穴がヒクヒク動くんですね。他には見た事がないユニークな仕掛けです。 #洋画 #SF #ホラー https://youtu.be/ltNMWNjB8GE
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海底1万リーグからの妖獣
この作品は日本盤が出てますが未入手。なので海外盤を展示します。日本未公開。 パッケージのイラストにはお茶目なネッシーみたいなのが描かれてますが、劇中に登場する怪物は等身大のトカゲ頭の半魚人風の着ぐるみです。水中のシーンに登場します。 科学者の実験で生まれてしまった怪物ですが、目も口もあまり動きません。低予算なので出来はショボいのは仕方ないですね。せめてもうちょっと口が開閉したら迫力があったと思うんですけど。演者はアクアラングを背負ってたそうです。着ぐるみというよりウエットスーツにペタペタくっ付けた様な感じですね。 #洋画 #SF #ホラー https://youtu.be/oBONQCaFr_0
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インベーダー侵略 ゾンビ襲来
この作品は日本盤が出てますが未入手。なので海外盤を展示します。日本未公開。 透明な宇宙人が死体を操って人類を攻撃するという内容の映画です。主人公をジョン・エイガ―、宇宙人に操られる死んだ科学者をジョン・キャラダインというB級映画御用達の“いつもの”役者で撮られた作品です。 ジャケットに写っているように操られた死者はもう、殆どゾンビです。この映画がヒントになってロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」が誕生したという事になってますが、本館にて展示済みのZ級映画、エド・ウッドの「プラン9・フロム・アウタースペース」のリメイクじゃないかとも言われているらしいです。 #洋画 #SF #ホラー https://youtu.be/T9CAmtoltw4
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地球最後の女 アイ・アム・ウーマン・オブ・レジェンド
この作品は日本盤が出てますが未入手。なので海外盤を展示します。日本未公開。 三人の男女が南の海でダイビング中に「何故か」地球の酸素が数分間だけ失われ、人類は窒息して皆死んでしまいます。生き残った三人はサバイバル生活を余儀なくされますが、その三人は夫婦と夫の友人だったので次第に関係がおかしくなって行きます。早い話が「三角関係」ですね。 南の島が舞台なのでカラッとした雰囲気で話は進みます。なので悲壮感は感じられません。人類滅亡寸前というより南の島で男女の“痴情のもつれ”が延々続くという別にSFじゃなくてもいいような話です。ゾンビ映画の原点である本館でも展示済みの「地球最後の男」は近年ウイル・スミス主演で「アイ・アム・レジェンド」としてリメイクされましたが、本作は露骨な便乗タイトルであって、映画にはゾンビの「ゾ」の字も出て来ませんのであしからずw 因みにですが核戦争で人類が滅亡、生き残った三人が三角関係…というほぼ内容が一緒の「人類滅亡」という作品もあります。こちらはハリー・ベラフォンテが制作した「黒人が制作した初のSF映画」と言われています。こちらの方がスターが出演してる分よっぽどいい出来です。 #洋画 #SF #ホラー https://youtu.be/gs2OJdbpRFs
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X星から来た吸血獣
地球に帰還した宇宙飛行士の体に宇宙生物の幼生が産み付けられていて、それを知った宇宙飛行士は仲間を危険に晒したくないと死を選び、怒った親の生物が人々を襲うという映画です。日本ではTV放送のみです。 怪物というのが等身大の毛むくじゃらの生物。モノクロの低予算映画な上画質もよくないのでその姿ははっきりしません。それでも「体に産み付ける」という設定からしてデザインを変えれば「エイリアン」になりそうな話ではあります。この映画も「エイリアン」の元ネタの一つとも言われています。 #洋画 #SF #ホラー https://youtu.be/EKq0qcAJVr8
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必殺サントラ全集⑯ 必殺仕事人Ⅴ・激闘編・旋風編・風雲竜虎編
必殺のTV版サントラ、最後は仕事人の三作品が収録されています。 激闘編は「初期のハードな路線に戻る」形で始まりましたが、あまり成功していない印象です。三人の“はぐれ仕事人”がセミレギュラーとなったものの、スケジュールの関係で梅沢富美男と笑福亭鶴瓶は数話のみの登場で終わり、ハードな話は受けが悪く路線変更となりました。内容に合わせてBGMもハードな曲が多くて好きなんですけどね。 残りの二作は視聴率が低下して旋風編からタイトルを変更して風雲竜虎編となったものの、かつての勢いがなくなって次の剣劇人で終了する事に。数年後に「激突」として復活はしますが続きませんでしたね。殺しのテーマのメインの旋律にピアノを持って来たのは珍しいので印象的でした。 前々から疑問なんですが、後期の仕事人は全部「Ⅴ」が付く表記となってますが何故なんだろう? #必殺 #BGM #サントラ https://youtu.be/CFQM9Nj6gSg
キングレコード 2500円omaharuge102
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宇宙の支配者X7号 The Space Master X-7
宇宙船に付着した宇宙細胞が人間の血と混じって増殖、地球に危機が迫るというお話。展示済みの「宇宙の叛乱」や日米合作の「ガンマー第3号・宇宙大作戦」と似通ったストーリーですね。日本でTV放映されたという資料があったと思ったんですが、今回検索しても見当たらず。勘違いかもしれません。 “宇宙船に未知の生物が侵入する”というの内容の映画は他にもあって、それが後の「エイリアン」に繋がります。「エイリアンの元ネタ」とされる映画は他にもあるのでまた別の展示で。 #洋画 #SF #ホラー https://youtu.be/mGT_ZiisEyw
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女喰らい The Woman Eater
ジャングルから持ち帰った肉食の植物に女性を餌として与え、分泌物を採取しようとする科学者のお話です。ウルトラマンのグリーンモンスみたいな植物ですね。 面白いのは植物と一緒に連れて来た原住民が太鼓をドンドコ叩くと植物が活性化するという点。植物自体は着ぐるみで表現されてます。最後はお決まりの怪物と科学者が炎の中で自滅するというよくあるパターンで終了。 この手の映画は複数の弱小メーカーから出てるので、このメーカーの様にセンスのないジャケットの「ハズレ」が多い傾向にあります。前回展示した「クルク」も同じ“Hellfire”という会社でした。他にも展示済みの中に混じってます。もうちょっと購買意欲をそそるパッケージにした方がいいんですけどね。 #洋画 #SF #ホラー https://youtu.be/owu4tNDxt04
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X星の不思議な世界
ご覧の通り味気ないジャケットだと展示も殺風景になってしまいますね。 こちらは異次元に開いた隙間から侵入してきた怪物が暴れる映画です。これが霧の中だったら近年の欝映画「ミスト」みたいな話になるんでしょう。日本ではTV放送のみです。 怪物と言っても蜘蛛やムカデをアップで撮って合成してるだけなんですけど、まあ、巨大昆虫みたいなもんです。最後は異次元から来た異次元人が隙間を修復して去って行くというお話。 昆虫のアップなので怖さはあまりないんですけど、ムカデが兵士(作り物の人形です)に襲いかかるシーンでは顔に喰らい付かれた兵士の顔がブチブチッと剥がれる描写があってビックリ。手を抜かないところが好印象でした。 #洋画 #SF #ホラー https://youtu.be/0W7iIxjWhz4
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必殺サントラ全集⑮ 必殺仕事人Ⅳ・Ⅴ/必殺橋掛人
必殺十九作は人気が安定し不動のものとなった仕事人四作目。レギュラーはⅢからそのままスライド、「受験生が殺すのは如何なものか」というクレームがあったからか、ひかる一平扮する順之助はサポートに回りました。 前作から主題歌はレギュラーの鮎川いずみが担当、BGMの雰囲気もパターン化されました。併録の仕事人五作目は主題歌を藤田まことの娘が担当して話題に。出演者では秀と勇次が卒業、新規加入の政と竜は二人の役割を踏襲した形です。 もう一作の併録は「仕掛人」ならぬ「橋掛人」。当時、沢口靖子の朝ドラ「澪つくし」に出演していた津川雅彦を主演に起用。津川氏は初期の必殺で殺される側で毎作品出ていたので、ファンには嬉しいキャスティングでした。主題歌も四回目の担当となった西崎みどり。こちらも無難な感じですね。 #必殺 #BGM #サントラ https://youtu.be/JqcCcvgM2VY
キングレコード 2500円omaharuge102
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必殺サントラ全集⑭ 新必殺仕事人/必殺仕事人Ⅲ
必殺十七作は人気がぶり返した仕事人の続編です。パターン化された話が多く、お茶の間に受けて視聴率は好調でしたが昔からのファンには不評でした。「昔のシリーズは暗い」「最近のはゆるい話ばかり」と新旧のファンが対立するようになったんですね。 BGMの方もオーソドックスな作り。女性に人気があった三田村邦彦を主題歌に起用、出陣の曲が以降の作品に流用され、必殺を代表するお馴染みの曲となりました。 併録されているのが仕事人三作目。受験生が仲間に加わるという異色作ですが、たびたび理由を付けて仕事に不参加という展開が多く、拍子抜けでした。殺しの曲は頭に「パラパ~」とトランペットが入る形に定着されました。 #必殺 #BGM #サントラ https://youtu.be/BhePv_9cuOU
キングレコード 2500円omaharuge102
