【会報 臨時増刊号】ソフトグライダーを飛ばす

● 飛ばし方あれこれ

　小さなモケイヒコーキの

飛ばし方で 馴染み深いのは、

　・室内で、

　　　　… 手でそっと押し出す。

　・屋外で、

　　　　… 思い切り手で投げる。

　　　… ゴム飛ばしする。

　　… 高い所から滑空させる。

などでしょうか。

　いろいろある飛ばし方のうち、

手軽で、慣れるとよく飛ぶのは、　

ゴム飛ばしかと思います。

　ゴム飛ばしにも いろいろあり、

ゴムの長短、太さ、

打ち上げる方向や角度 … 等々

様々です。

● ゴムで飛ばす　　　　

　・使うゴム

　　専用のゴムが手に入らない時は

　輪ゴムを繋いでも 使えます。

　・飛ばす前に

　　機体の左右のバランスを

　前後や 上下から見て

　念入りに整え、

　曲がりや 歪み、ネジレがあれば

　しっかりと 直しておきます。

　・飛ばす

　　本格的なペーパーグライダーを

　垂直に打ち上げる飛ばし方に

　慣れていない場合は、

　次の方法から試すのが

　お勧めです。

　　ゴムを引く力)

　　　最初から思い切り引かずに、

　　機体の調整を進めながら

　　飛ばし慣れるのに従って、

　　引く力を 少しづつ

　　増してゆきます。

　　打ち上げる方向)

　　　初めは、伸ばしたゴムを

　　地面に対して 斜め45度

　　上の方向に向けます。

　　飛ばす時の機体の向き)

　　胴体 :

　　伸ばしたゴムと平行にします。

　　翼 :

　　地面に対して 45度 傾けます。

　　飛び方の調整)

　　　打ち上げた後に、

　　上空で滑らかな滑空に移れば

　　OK です。

　　　頭を下に向けて

　　地面に突っ込んでしまう時は、

　　水平尾翼の 左右外側の

　　後ろの縁を、ほんの僅かに

　　上向きに 折り曲げます。

　　　または、

　　主翼の付け根の後ろ側を、

　　下向きに 折り曲げます。

　　　前後の翼の折り曲げで

　　調整が効かない時は、

　　機首のオモリを軽くするか、

　　水平尾翼の裏側に

　　２cmの長さに切った　　

　　透明なビニールテープを

　　貼り付けて、

　　重心位置を 少しづつ後ろに

　　下げます。

　　　宙返りをする場合は、

　　水平尾翼の内側 (胴体両側)の

　　後ろの縁を、ほんの僅かに

　　下向きに 折り曲げます。

　　　左右のいずれかに

　　傾きを深めながら

　　地面に向かって

　　落ちてゆく場合は、

　　傾いて下がる側の主翼の

　　外側の後ろの縁を、

　　ほんの僅かに 下向きに

　　折り曲げます。

　　　または、　　　

　　垂直尾翼の 後ろの縁の下側を

　　傾く方向と反対側に

　　ほんの少し 折り曲げます。

　　　いずれの場合も、調整は　　

　　目に見えるか見えないか位に

　　ほんの少しづつ 行います。

　　( ホンモノのヒコーキの様に

　　　翼に切込みを入れて

　　　舵を大きく切ると、

　　　機体の動きの変化が

　　　大きくなり過ぎて

　　　しまいます。)

　　　飛ばすのに慣れてきたら、

　　ゴムを引く力(伸ばす長さ)を

　　少しづつ大きくしながら、

　　機体の調整も 進めます。

　　　斜め上に打ち上げる

　　飛ばし方に慣れてきたら、

　　ゴムを伸ばす方向を

　　少しづつ上向きに

　　変えてゆきます。

　　　同時に、機体の翼の傾きも

　　地面に対するゴムの傾きと

　　同じ程度に 大きくして

　　ゆきます。　　

　　　最後に、ゴムも機体も

　　真上に近い角度にして

　　飛ばせる様になります。　　　

● 終わりに

　ゴム飛ばしを楽しむ時には、　

　　※機体が進む方向に

　　　人や動物がいない事。

　　※機体が着陸する場所に

　　　車や人通り、または

　　　危険なモノがない事。

　を 徹底します。

　尚、今回ご紹介した

飛ばし方と 調整の方法は、

ベテランさんがご覧になると、

もどかしく 物足りない内容に

映るかと思います。

　百聞は一見にしかずで、

もし身近に、快く教えてくれる

達人がいらっしゃれば、

直接 教えを請うのが 

楽しく飛ばせる様になる

近道です。

　今回も 最後までお読み頂き、

ありがとうございました。

追伸)

　画像は、上昇気流に乗って

20mほどの高さを飛び続ける

手を加えた「疾風」です。

　遠くに沸き立つ雲を背景に、

まるで 雲上飛行をしている様に

写りました。