PIT ROAD 1/35 IJA 日本帝国陸軍【機動90式 (75㎜) 野砲】

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PIT ROAD 1/35【機動90式 (75㎜) 野砲】を紹介します。

 ディティールの良さをコンセプトとしている「ピットロード」社製品です。

● IJA【Inperial Japan Army】から

 「機動90式 (75㎜) 野砲」については、基本砲として「90式 (75㎜) 野砲」をベースとしています。

 開発は1920年代からで、それまで師団砲兵(砲兵連隊)の主力砲は、「改造38式 (75㎜) 野砲」でした。これは日露戦争中に、ドイツのクルップ社に発注していた砲身後座(駐退装置)式の「38式 (75㎜) 野砲」でしたが日露戦争には間に合わず、その後の日本陸軍の主力野砲としての地位を確立しておりました。しかし時代の経過とともに旧式化したため苦肉の策で、射程距離の延伸した「改造38式 (75㎜) 野砲」を装備してました。

 WWⅠ(1914年~1918年)で、実戦を観戦した駐在武官による報告で欧州勢(英・仏・独・露)が保有する火砲に、我が国の火砲の性能が及ばない事に衝撃を受けを受け、時期主力野砲の開発が開始されました。

 開発に際し、当時火砲の先進的技術を有しているフランスの「シュナイダー」社に技術移転を粘り強く交渉し、ようやく昭和5年(1930年)から試作が始まりました。

 火砲が射座からの射撃に際し、砲架(駐退装置付)により反動を減じるが、先に紹介した「クルップ」社のものは、砲架が1対で反動を抑える(3点支持)ため反動に対する安定が悪く、射撃の度、射角・方位角の大幅な修正を余儀なくされました。

 そのため特に重視した事項に、射撃後の継続した砲の安定性で、この「シュナイダー」社製は砲架が2対の開脚式で、射撃時の反動を抑えている事(4点支持)で安定性を確保しており、射撃後の射角・方位角修正が少なくなりました。

 また日本の火砲として初めて砲口制退器(マズルブレーキ)を採用した事、これは射撃時の反動(マズルブラスト)を、砲口制退器の左右の開口部から逃がす事で、砲架部(駐退装置)への負担を減じる働きが特徴です。

 さて、「機動90式 (75㎜) 野砲」は、1930年代頃から世界の陸軍の趨勢が「機械化」に重点が置かれていたため、日本陸軍も研究に着手、「90式 (75㎜) 野砲」をベースに車軸のサスペンション化、パンクレスタイヤによる移動(自動車化)等々を装備し1935年に制式化された。実戦配備は1939年の「ノモンハン事変」、以降、日本の自動車化された師団の砲兵連隊で装備されます。

 総生産数は、資料によれば「90式 (75㎜) 野砲」が約200門、「機動90式 (75㎜) 野砲」が約600門で計800門ほどでした。

最後の画像は、比較のため「90式 (75㎜) 野砲」を掲載してます。

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    toysoldier

    2021/07/13 - 編集済み

    ピットロードやファインモールドは、数少ない旧軍アイテムを出すメーカーさんですね。

    クオリティも高くて貴重な存在だと思います(_ _)

    塗装済みのこんなアイテムあったとは、、良いですねぇ♪

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      デルタ

      2021/07/13

      コメント感謝致します。御意見のとおり貴重なアイテムですね♪他にもUp予定の旧日本軍の戦闘車両があります。ご教授頂けたら幸いです。

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