鍋島直正公銅像 (佐賀幕末維新 明治維新150年記念フィギュア)

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 幕末の肥前佐賀藩の近代化や地位向上に大きく貢献した時の肥前佐賀藩藩主・鍋島直正の銅像を模したフィギュア。この銅像は、金属類回収令により姿を消すも、2017年に再建されるという比較的新しいものである。天守閣のない佐賀城に位置しており、天守の代わりのシンボルとして有名である。
 どうしてここまで立派な銅像が建てられるに至ったか。この鍋島直正という人物は、当時財政難だった小国、肥前佐賀藩を日本一近代的な武器を開発・装備し、薩長土肥の一角に数えられるほどにまで地位をあげた人物だからである。彼は、独自で西洋の技術を導入し、後にアームストロング砲など最新式の西洋式大砲や鉄砲の自藩製造に成功した他、蒸気船や西洋式帆船の基地として三重津海軍所を設置し、蒸気機関・蒸気船(凌風丸)までも完成させた。ここまで書くと凄そうだし実際凄いのだが、要はミリオタである。
 さて、このフィギュアでは、伊達政宗や坂本龍馬などでは省かれていた土台がしっかりと作られている。この土台は先述の武器製造に必要だった反射炉を模しているという。もちろん、この反射炉も日本初である。土台がある分人物の部分は小型化しているが、それでも潰れなどなく見事な造形がなされている。

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