大倉陶園 瑠璃片葉金蝕カップ&ソーサー

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1919年創業の大倉陶園は、ヨーロッパに負けない素晴らしい技術で日本の洋食器界を牽引してきた。

大倉を代表するシリーズは「ブルーローズ」と、もう一つは「片葉金蝕」であろう。葉っぱを重ねるシンプルな文様は1925年頃に誕生し、以来こんにちまで様々な人々を魅了し続けてきた。
本品はその片葉金蝕に瑠璃を合わせた「瑠璃片葉金蝕」と呼ばれるシリーズである。白生地の上にコバルト質顔料を付けて焼成する「瑠璃釉」と呼ばれる技法により、白地に美しい紺青色、金のラインという優美な色づかいの逸品に仕上がっている。

使ってみれば飲み口は薄く、持ち手も非常にバランス良く整っており、紅茶がするりと口の中に流れ込んでくる。
静かに一杯の紅茶と向き合う時、傍らにあるのはこのカップが最も良いように思う。

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