- maruyama Museum
- 7F 企画展[本の形]
- (1)本の形
(1)本の形
ふと思ったのですが、本屋や図書館で、正方形の本はあまり見ませんね。なぜなんでしょうか。
例えばよく目にする、少年ジャンプなどのマンガ雑誌は長方形。B5という型です。
AとBが付いている判型は、本を開いたときにも縦横同じ比率の大きさになる、というのは経験でわかっていますが、どうしてその型の本が多いのですか、といわれるとわからない。
私は本や紙に興味を持っているだけで、製紙についての知識は持っておりません。
ネットに助けを求めたところ、
[QuizKnock:紙のサイズは、なぜA判・B判と2つあるのか?]https://web.quizknock.com/aban-bban
・昭和の初め頃に、紙のサイズの統一規格を決めるにあたり、ドイツの規格を採用した。
・日本ではそれまで、雑誌は菊判が主流でA5に近かった、書籍は四六判が主流でこれをもとにB判を定めた。
ということがあるらしい。
しかし食い下がるようですが、ドイツでは、なぜ縦横の長さを1対√2という比率にしたのですか。
ここからは私の想像ですが……、
最初に縦横比1対√2の紙を作っておけば、一度裁断するだけで同じ比率の四角形が二つでき、これを繰り返すことで形が同じいろんな大きさの紙ができます。
様々な大きさの本を作ろうとしたときに、
・裁断する作業が少なくて済み、
・紙に無駄ができない
こういうことは、理由にありそうですね。
三角形や五角形の本があってもいいのですが、製本に手間や費用がかかる。
製品として考えれば、その形に特別な意味がない限りは、効率のいい出来上がった作り方で完成させる方を選ぶというのが、まあ筋です。
正方形に裁断するなら紙の無駄はできないんじゃないか、とも考えたのですが、大きい正方形を小さい正方形にするには、一度の裁断では完成しません。
実際のことを知らずに書いていますが、このようなことが理由なのかな、と思っています。
◇
上のように考えたものの、実際に紙をどうやって裁断しているのか知りたくなり、動画を探し出しました。
4分19秒あたりから、二度裁断して小さい長方形の紙が出来る様子が見られます。
[How Paper Is Made]https://www.youtube.com/watch?v=OXQDsSctP1M
すごい。こんなに次々大量にできていくのですね。別の裁断の方法もあることとは思いますが……。
これってもしかしたら、いまでは機械を使って自由な比率に裁断できたりするのかな?
ひょっとして、こんなに本の大きさが揃ってるのって、日本とドイツだけなんじゃないの?
いやまずい。かえって疑問が吹き出してきました。考えてきたことの土台がぐらついています。
しかしきりがないので、今回はここまで。
これはまず、いろんな国の本のことを調べていかないと……って、なにか疑問がおかしな方に飛んでいきました。えらいことです。